12/2夜@四季劇場〔海〕
ファントム:高井治 クリスティーヌ:西珠美
ラウル:鈴木涼太 カルロッタ:種子島美樹
メグ・ジリー:荒井香織 マダム・ジリー:戸田愛子
ムッシュー・アンドレ:寺田真実 ムッシュー・フィルマン:小林克人
■高井ファントム、お帰りなさい!
この日は特にセクシー系という日じゃなくて、美声なファントムでした。
マントを取るところはまるで闘牛士のように素敵♪ 毎日地下室で練習したのかしら。
黒マントについているラメや装飾が、自意識の表出よね。東洋趣味はペルシャ(でしたっけ)の王様に仕えたときに得たのか・・・ 変なお帽子被って、オルガンをかき鳴らす姿にすら涙。
自信満々かと思わせる反面、最後、クリスに「見せてあげる~♪」とチューされたら抱きしめることもできないのよね。あぁ引きこもりくんの哀しさよ。そこで抱きしめたらかわったかもしれないのに!
わなわなと震える抱きしめたいけど、自分を恥じたのか、罪に震えたのか? 繊細なファントムなのでした。
■クリスは西さん。
外国の方なんですよね。2幕になるとわりと訛りが出てましたが、私はそんなに問題にはならないです。マルシアが大丈夫なら大丈夫でしょう。
低音部が弱いものの、高音が笛のように出るので響きます。高井さんとのデュエットは、響きあう感じよりも対抗していくように感じました。
最初からファントムのダークサイドを圧倒していく(ファントムが恋してしまってる感じ)クリスの歌声というのもアリですねー。
高木、沼尾さんと聞いてますが、押し出しのある感じとカーンと弾ける高音で西さんが一番好きかも。
■ムッシュ~♪
寺田真実さんと小林克人さん。いいコンビでした。特に寺田さんは先日の『壁抜け男』でのオモシロ演技で急に気になってたので嬉しい。
動きやセリフのタイミングがいい人ですよ! 間がいい! アドリブみたいにセリフを言いますねー。もっともっと活躍する舞台で拝見したいです。
■鈴木涼太ラウル子爵
前回も思ったのです。おぬし、貴族ではないな!と。オペラ座のパトロンをするくらいの子爵さまにしては、ほんっと庶民的でらっしゃる。その歩き方・・・ううーむ。
「マスカレード」で、ひらひらと肩にかけた短いマントをひらひらさせながら、舞踏会に集まった人々の間を動き回ります。ここ、特に体操部でした。
人形風の振付けが面白い場面ですが、見ていたら彼は腰がブレますねぇ もしやダンス苦手なのかも。腰がぴたっときまらないようでした。
まぁダンスがお上手でなくても帝劇でびりびり酔わせてる方もいることですし、化ける可能性もあるかもしれませんが。今のところ、歌も素直に歌ってるんですね、っていうくらい。エレガンス習得、頑張ってくださいませ!
■大好きな種子島カルロッタ
ふふふ、ほんと可愛らしい方です。「プリマドンナ♪」と、ぼわぼわの毛皮のストールをずるずると引きずって歩くのが大好きで~。憎たらしいっていうより、かわいいんですよね。
■これで一段落かしら
東京公演のあとは大阪に移るそうですが、いくら高井さんの美声の魅力があるにせよ、追いかけていく情熱は出そうにないや。しばらくはさようなら~
『オペラ座の怪人』の持ってる魅力を、四季は最大限に見せてくれていないような気がします。「墓場にて」のヘナチョコ火の玉とか。あんなのしか出せないファントムじゃ負けそうですよー。もっと迫力ある演出を!
もっとファントムを恐ろしく、そしてセクシーに見せてほしい!
あと、クリスの髪型ヘンです・・・ なぜあれなの? サラ・ブライトマンのせいか?
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