2005年 イギリス ロマン・ポランスキー/監督
物語に新鮮さはないけど、こういう映画も映画らしく大掛かりでいいなぁと思います。
この時代のイギリスって面白いし、ていねいに作ってあるので
☆☆☆☆4点。
舞台は19世紀・ヴィクトリア朝。産業革命でイケイケだったロンドンですね。賑やかな表通りと、汚泥でぬかるんだ裏道の世界との対比も見やすかったです。
80億掛けたそうで。どこにかかったんだろう、実物大セット? セットもしっかり作ってあるけど、それより衣装が良かったです。いかにも時代劇な感じじゃなくて、普通に着こなしてます。
オリバー役のバーニー・クラークは、セリフのほとんどが恐怖や悲しみ悔しさで涙ぐんでました。こんなに泣き虫の役も大変。
無垢な少年だから、どん底から引き上げてもらえたのか? 美しいって素晴らしい。過酷な環境で育ったわりには純真無垢すぎないかい、という疑問はありますけど。
彼を助けようとして殺される者、彼を殺そうとする者、が死んでしまいます。こんな人生ってつらい。この先、オリバーがどんな人生を送るのか見てみたいかも。
で、オリバーの憂いのある表情が、イギリスの男の子らしくて可愛いの何の。
将来が楽しみですが、大人になると急にごつごつしちゃったりするので分からないですね。ヒュー・グラントのようになってくれないかしら。
すっかりオリバーくんに肩入れして見てたので、ハッピーエンドなんだろうと分かっていても、あぁ!危ない!ひどい!逃げて! といちいち反応してました。思うつぼです。
ロンドンで行き倒れ寸前を助けてくれたスリ少年のドジャー(ハリー・イーデン)は、大人みたいな格好のスリ少年たちのリーダー格。
「スタンド・バイ・ミー」のリバー・フェニックスを思い出します。かすれ気味の声とか、最後に勇気を示すところとか。
物語の後半でオリバーを守ってくれるブラウンロー氏はエドワード・ハードウイック。
というか、ワトソン君~!(NHKで放送してたBBC制作「シャーロック・ホームズ」出演)
ワトソン君も出世したもんだ・・・
原作をちびちび読んでいます。笑えるところが多くて面白い。映画で飛ばされてるところも楽しみます。
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