2006/02/19

『アンナ・カレーニナ』2

葛山信吾レイヴィン



ヨコシマなクウガ鑑賞会ですっかり一条刑事のファンに。そしてアン・カレに出演するんだとハッと気づいた時は、これは運命かと。



最近はJUNNONBOYがミュージカル進出ですね。一路&井上の押し出しの強いところでどうかと思ってましたが、これが思いのほか良かったです。舞台用の声がガッツリでてて、音も外さないし、声質も優しい。褒めすぎか?



カチコチに真剣演技のアンナとヴロンスキーと夫のカレーニン。



ところがほかのキャストは、かなり和ませる演出。レイヴィンも真面目なのが可笑しい、という役です。



プロポーズする前のもじもじが可愛い。体育座りしたり、寒風摩擦みたいに足をすりすりさすったり。



2度目のプロポーズの黒板メッセージは、日本だけなんでしょうか? あれを解読できるって、そりゃ愛がなくちゃ出来ません。ほのぼのしちゃいます。



キティに振られてしまい、田舎に帰ります。忘れるために体と頭を鍛えようと
「やるぞ!やるぞ! 肉離れするまで♪」の
I shall work は執事(ひのあらたさん。はーい、の重低音な返事最高!)とのやりとり、いじらしくて胸がきゅーん。



葉加世太郎の2歩手前のような、昔の少女漫画にありそうな・・・王子様ヘアもあり。
入り口で販売してた写真集の表紙写真にも、かなりドッキリ(興味ある人はアマゾンなどで確認してみてください)でした。



山路ニコライ・カレーニン



堅物な仕事人間。This can't go on 太刀打ちできぬあの情熱♪ アンナ、ヴロンスキー、ニコライの3人で歌うとこ。



アンナとヴロンスキーの不倫が噂になり、しかも自分の家で会っている二人に遭遇。離婚なんかとんでもないと言っていたが、ここまで来るともう行き場がない。



うわぁ、現場見ちゃったよ。昼メロのようでした。身も凍る・・・



でもアンナが出て行ってしまうと、彼女への愛情がよみがえるようでした。アンナへの思いをOnly at night で歌う山路さん。まぁ・・・そんな情熱を隠していたのね!



アンナは彼は息子を可愛がらない、と思っていたけど、カレーニンなりに深く静かにセリョージャを愛していて、聖書を暗記させている場面は、涙が出そう。自分には親がなくて、と一人ごちたりして、初めて内面を見せます。



セリョージャをぎゅっと抱きしめるとこ、男親の不器用な愛情いっぱいで、素敵。



アンナにもその愛情を示せば、もしくは自分の心を開けば。こんなことにはならなかったのに。うまくいかないもんだよ。



新谷真弓キティ



ナイロン100℃でご活躍なんですか・・・ 声優、俳優。面白い声でした。篠原ともえのような。



召使と踊ったり嘆いたり、かわいいんですけど、かわいいけど、その歌声は如何なものかその是非を問う。と。彼女が歌ってると、眉間にシワが寄るような気分になりまして。



想像以上に葛山レイヴィンが真面目に歌ってくれたので、そことのギャップもつらい。ウブな乙女の役ですし、素直に歌ってほしいなぁ あれ、素直だったのかな。んんー。



小市慢太郎スティーバ



浮気してアンナに家出した妻との仲を取り持ってもらう、ひょうひょうとした兄。本気にならずに恋愛を楽しむ人です。



いつも動きが(レイヴィンよりもさらに)くねくねしてて、なぜここまでヘンテコなキャラにしているのかしらと不思議でした。アンナがあまりにシリアスだから、これくらいでバランス取れるのかなぁ



でも、ホント、動きが・・・コントみたい。葛山さんもかなりコントだったけど。



噂好きの春風ひとみプリンセス



社交界の噂する人々の描写、面白かったです。春風さん、ともてお似合い。破廉恥!って歌うとこ大好き。
あと、海辺のヴロンスキー邸で甘い時を過ごすアンナ&ブロンスキーを、噂するとこも。バカじゃないの~と言いたげでした。ホホホ。



フェンシングもしてた



王子キャラまっしぐらの井上芳雄。シャツのボタンを外しまくってフェンシングです。マンガのようだよ。A席からも眩しく。前方の皆様は、正気でいられたんでしょうか。



男らしくなったとはいえ、まだまだつるつるでした。つるっと。



ハンティングしてた



失恋の痛手をいやしてた葛山レイヴィン。ハンティングスタイルが可愛いです。転ぶ姿もうまい。体格は案外むっちりしてるのか・・・へぇ。



隣の席の方と、双眼鏡をセットするタイミングがほとんど同じで嬉しはずかし。アナタも一条さんファン?と聞きたいけど聞けないし。その方は風邪引いてて辛そうで、おお同士よ!と心の中で訴えてみましたよ。届いてなかっただろうけど。




小市スティーバを筆頭に、シリアスな3人のほかがかなりオーバーな演技でして、真逆の雰囲気をすんなりとは受け入れられず。笑いって難しいですよねぇ



でもこうやって思い出すと、その和ませ演出に救われてるのかなとも思います。ひとつの出会いで何もかも失っていくアンナには、あまり救いがないから。幸せそうなレイヴィン家を思い出すと、ほっとしますし。



音楽など



オーヴァチュアのヴァイオリンが特に悲しくて切ない。これを家でも聴きたくてCD買ったようなものです。



全体的に弦楽器で構成されてて、大変に美しい。しかし歌うのは難しそうなメロディです。キティの新谷さん・・・えー、お願いもっと頑張って! 



オケって指揮が塩田さんで、あとは6名(みなさん女性でした)のみ。少数精鋭だったんだとカテコの時びっくりでした。



あと雪。冒頭とラストで雪が降りますが、きれいでした。あぁいう雪の日は寒いんだよね、ほんとに寒気がした。



舞台には長方形(階段で繋がれた一方が高く、一方が低い)の回り舞台があって、うまく場面展開で使われます。心がかき乱れている時には、舞台も一緒にぐるぐる回ってました。またまた昼メロ風。



このくらいの劇場はコンパクトでいい。濃くていい!



2 件のコメント:

  1. おいら、23日のソワレを見てきました。
    全体的に悲劇的な雰囲気でしたけど(音楽も照明も)、
    “あの”3人組で和みましたね~
    ��歌で和んだか…とはムニャムニャ…)
    一路さんの美しさは圧巻でしたが、やっぱりおいら的には少し物足りない感がありました。
    井上くんの歌が少なかった所為なのか、はたまた微妙な歌の所為だったのかはなんとも言えませんが。
    でも、その中で見っけモンだったのが葛山くんの歌!
    想定外でしたよ!
    次もミュージカルに出てくれないかなぁ?

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  2. セルゲイ2006/03/01 23:58

    ��くまのすけさん
    ムフフ。素敵な葛山さんでした。
    あの中ではとても普通で・・・
    私もまたミュージカルの舞台で会いたいと思ってます☆

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