8/23-25@帝国劇場、すべてマチネで見てきました。夜はビール。
井上芳雄/すみれ/浦井健治/岡幸二郎/橋本さとし/濱田めぐみ/宮川浩/福井貴一
ご、豪華!
キャスティグを知ったときも豪華と思ったけど、観てなおさら思いました。アンサンブルの方たちのレベルも高いし、もう贅沢よー。
■23日、初見の日。浦井くんったら<だいじょうぶかしら?>と思ってた。
はい。ついったーで叫んでました。
芳雄シドニーの落ち着きと文句なしの歌声に感動してるときに、「がちょん!」とか言うからーっ ニコニコ笑顔だし、妻子ありの身分を捨ててきた男に見えないわと思いました。
でも、それは私の間違いでしたーっ お詫びします、ほんと浦井くんごめんなさい。
3日連続で見てて、よく分かったの。
なぜイギリス上陸したときにぴょんぴょんしてるのか。
全てを捨てて(ちょっとおじ様をペテンにかけたんですよね)新しい価値観、新しい自分になるんだって思ったところに、美しいルーシー一家に出会ったのです。
運命だと思うよね、思うわ。自分の未来は祝福されている!って嬉しくてぴょんぴょんしてたんですねー。
ルーシーのことが好きで、うっかり子供みたいにはしゃいでしまうのね・・・ ルーシー。「我が家には大きなおにいちゃん(チャールズ)と小さなルーシーの二人の子供がいるから」などと思っていたかもしれません。そういうご夫婦なのかもです。表面上は、子供っぽくさえあるほどに純粋であるという役だったんだろうと。
■いろいろな場面での仕草が貴族的でない件。
はい、これも初日はもう少し気取ってほしいと思って見ていたものの、一日おいて考えると、浦井くんが貴族的なふるまいをしないのは、それも捨てたからだろう、と思い直しました。
フランスにいるときから、きっとおじ様が代表する貴族社会に反発していて、日常的に反貴族な行動をとっていたのでしょう。
それから、フランス人だからなぁ きっと身振り手ぶりが大きいのよね?(このへん、好意的に見すぎかしら) 感情豊かな人で、それが出てしまうのよ! そうよね?
チャールズは1人でいる場面においてはとても静かで内省的な雰囲気を出していました。
おじ様からの手紙、ガベルからの手紙を読む場面。天真爛漫な好青年から、重い鎖(自分の出生ね)を断ち切りきれないという苦悩が見えます。
■ただね、ただですよ。
走り方、直すといいと思うわ。
アイドルが夕日に向って走ってるみたいに見えるの。あれは鵜山さんの指示かもですけれど、下を向いて走っていくのではなく、自分を掴んで離してくれない<家名>に立ち向かうのだから、ぐっと顔をあげて雄雄しく走ってほしかった。
■ルーシーと似てる。
傍からすれば、何故この時期にわざわざフランスへ?と思います。が、そこで行ってしまうのがチャールズという人間のありようなのですね。結果よりも、筋を通したいタイプ。
ルーシーがチャールズの裁判時に、ジョージ・ワシントンについて何か聞かなかったと質問されたときの、チャールズをかばう証言。そう、性質が似てるの、ルーシーとチャールズは。愛情いっぱいのハートを持っているところとか、けっこう感情的になりやすいところとか。
そこが、ルーシーが伴侶に選ぶ理由でしょうね。
シドニーも大切に思ってるけど、それは母の心に近いかもしれない。太ってほしいの、ってそれママだもの。
■優しい声
いろんな声がありますが、今回は優しい優しい歌声の浦井くんがお気に入りでした。
ルーシーに求婚するとこの、素敵だったな。
あと、牢獄でシドニーと交わすときの声ね。すっごくすっごく優しい声。運命を受け入れつつある声。腹が立つくらい、受け入れちゃってるのよ。さすが育ちがいいな、ってこういうところに現れる。
シドニーの身を挺した行動が印象的だけれど、チャールズも同じように死のうとしていたわけよね。エヴレモント家に使えていた彼のために命を犠牲にしようとしてた。
あああ、泣けてくるよー。
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