2007/12/17

『モーツァルト!』12/13昼 猊下覚書・・・あうっ

井上ヴォルフ、真嶋優アマデ、涼風男爵夫人。



あ、今期の井上ヴォルフ、とっても素晴らしくてまさにブラヴォー!芳雄くん!



オトナだけど、子どもみたい。でもオトナで、でも子どもで・・・まさに歌詞のような微妙なバランスを見せてくれます。ものすごく大人びて見えるときもあれば、アマデの姿のときのように、ただ天才と呼ばれ家族の絆を素直に感じていたころ、の繊細で純粋な姿も見せてくれます。



今期の井上くんの声、残して欲しいなぁと切望。ぜひ! だって、ライブ盤は廃盤ですしね?



猊下ー。まぁ、お下品な・・・



あのー、11月に井上ヴォルフの初日を観劇したときにも同じ状況だったんです(メモはコチラ)が、そのときの猊下は「微動だにせず、落ちていくカツラをじっと見る」だったんです。ええ、私は、井上くんったら、カツラを猊下の下半身どまんなかに当てたわねっ、と心のなかで大いに動揺してました。



この日も再び。井上くんは猊下めがけて「白いカツラはもう被らない~♪」・・・「願い下げだ!」と投げました。私の見たところ、それは動揺する大事な場所じゃなくー、お腹に命中です。



なのに猊下ったら(でも当たったとこより下だよ?!)やおら急所を押さえて
あうっ!」っと可愛く叫ばれたのでした。ぎゃーーーーっ! えええーーっ



もちろん場内では笑いが。良かったねぇ、猊下!笑ってもらえたよ。でもって、私はそうだよね、そうそう、だから井上くんの初日にも、猊下はホントは「あううっ」って思ったに違いないわ、と確信です。ムフフ。大サービスですよね?



もうダメ・・・



馬車での場面。いつものように非常にいい気になってアルコ伯爵に話しておられます。「(ウィーンの話題を)私が独占するのだ」と言って、居もしないと思われる車外の国民にひらひらと優雅に御手を振って上機嫌です。まぁ、まるでさる高貴な方々のよう。



しかし猊下、寄る年波か? ああん、と色っぽい声で悶えつつ
アルコ・・・アルコ・・・。もうダメ・・・・ 最近ちかくて(涙)」
と弱気な言葉を漏らして、従者が衝立を用意し終える前に椅子に倒れこまれました。



いやー、この場面のひとつ前って、「星から降る金」で男爵夫人の説得に涙し、アマデにぐいぐい手を引かれ、引きとめようとする父と姉を振り切るように決心してウィーンに出て行こうする場面ですよね。もう、涙なしには見られません。父の、子の気持ちの両方がツライんですもの。



だけど猊下のこのパフォーマンスときたら、この涙をどうしてくれよう!というくらい笑ってます。涙が乾かないうちに、笑わせられてるわ。忙しいじゃないかぁ



主役じゃないって、気楽だなぁとしみじみと。いつも主役じゃ疲れちゃうもんね。こういう楽しい役で英気を養ってくだされば嬉しい。歌うところは惜しみなくバズーカ砲をくりだしてくれ、笑うところでは日々サービス向上に努めておられます。素敵です、猊下!





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