忘れたわけじゃないのー、
フランク役:石川禅さん ファヴェル役:吉野圭吾さん
■「誠実さと信頼」
禅さんの素敵ヴォイス、しっかり聴いておきました。
ありえないくらいの素敵マリウス以来、おだやかで素敵なお声が聴けました。うっとりー。ルイの時は美しかったけど悲しすぎたし、ジャヴェールは怖すぎた。
長靴をかちっと履いて、ももあたりにゆとりのあるパンツ(ニッカボッカー風?)、実直でカラダをよく動かすんだなぁって伝わる衣装です。領地内は馬で移動してて欲しいものだ・・・や、車だろうけど。
禅さんファンとしてはレベッカは美しかったのか?と「わたし」に尋ねられた返事の「ええ・・・」の表情に嫉妬してたりします。あんな女を思い出しちゃってー!
でも、フランクはレベッカが信頼できる人物ではない、ということもよく分かってるわけですね。フランクにとってレベッカは遠い頂きに君臨してる女王様だったことでしょう。
レベッカとは真逆の「わたし」だからこその役目がある、と話しかけて「わたし」をちょこっと元気にしてあげちゃうこの場面。
騎士のように片ひざついて、両手を掲げてる姿にトキメキ☆ きゃー、優しいフランク!
そんな優しいフランクにもうちょっと反応してあげればいいのに、彼女ったらレベッカが素敵だった、ということに捉われてるので、フランクの優しさはちゃんと伝わらず。あらら。
■「持ちつ持たれつ」
圭吾さん、原作でのねちねちした感じよりも、ずいぶん颯爽としてます。颯爽としてるけど、爽やかではないあたり、なかなか良い。気取ってるけど、微妙に安っぽい人物な雰囲気をかもしてらっしゃいます。素晴らしいですねー。
まずは、どうやってスーツ着て(伸縮素材か?)あんなに足が上がるんですか! キマってて惚れ惚れ。
お帽子も、トレンチも、もしも祐一郎がこんな風に着こなしてくれたら!嗚呼!と叫んでしまうような見事な着こなし。ああ・・・
この曲、後半に向かってテンポアップしていくので、圭吾さんの華麗なるダンスもテンポアップ。おおー、揺らぎません。出来ればそのダンスに拍手を送りたいけれども、物語の進み方からいうと「敵」だからなぁ 拍手できませんでした。
■2人の絡み。
忠実な召使い、フランクvs.レベッカの愛人、ごろつき・・・ファヴェル。
カーン!
ファヴェルが意気揚々とこれから甘い汁を吸おうと華麗に踊ってるとこで、彼の足がソファの上へ。土足で座るトコに乗ったよ、こいつーっ という表情の禅さんフランク、ファヴェルが降りたあとにせっせと手で汚れを落としてます。
そんなの一切気にせず、ますます踊るファヴェル。最後にはテーブルに片足乗っけてポーズ♪ 目をひん剥くフランク!
私が観劇した4回だけでも、この2人のシーンはもっと動きが良くなりそうな予感がありました。今はどうなってるんでしょう・・・?
ファヴェルはますますねちっこさが増してて、フランクはさらに騎士のように素敵なのでは、と勝手に想像。期待。
でも、脇っていうには贅沢な配役だなぁ 特に禅さん。圭吾さんは、そりゃもっと絡んでほしいけど、あのダンスと雰囲気を作るのには適役でしょう。
禅さん、やろうと思えばマキシム役もいけそうだなぁって思いながら見ていました。怒りっぽいとか、苛々しがちなところと、「わたし」と一緒にいるときの優しい感じ、このあたりの揺れ方をどう表現するのか見てみたいなぁと思ったのでした。
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