2010/08/01

『レベッカ』5/23-21 サスペンス度上昇

審問会♪ では怒りんぼうマキシムの本領発揮、なぜそんなことを聞く!って・・・



そりゃ事故じゃなかったかもしれない審問だからだヨと誰もが思っていることでしょう。頭に血が上るのもほどほどにしないとね。



審問会に臨む夫婦の絆らしき様子に(犯罪隠蔽という暗い絆でもありますけれど)、お、運命共同体~と思うのでした。いいよねー、ここ。三つ揃えのマキシムと、イッヒのお洋服がさー。真似ッコしたい。



そして絶妙のタイミングで倒れる新妻イッヒ。完全に意識して倒れたようにも見えるし、マキシムが心配すぎて思わず立ち上がったついでに倒れたようにも。
あー、とりあえずこれ以上マキシムが怒り散らさないように、体を張って助けたってことは確かな感じです。



持ちつ持たれつ♪(『レベッカ』5/23-8 大劇場になって1番輝くシーン で、ファヴェルについて書いてます)でファヴェルにソフトに恐喝され、イラついた後、ベンの証言が取れない。ほっと安心。





ところがダニーに持ってこさせた手帳の「ドクター・ベイカー」が婦人科と分かって、一気に動機が浮かび上がったかのような展開。マキシムのピンチ。


ズドズドと響くドラムの音で、緊迫感が維持され、強められていく場面の連続でした。音楽に翻弄されていく快感がありますねー。


ところで、メモを持たずに電話交換手に番号を言えるフランクは、さすが実務の方よね・・・ 私なら無理っす。
続いて、電話のお相手と話す演技では、うまいわーと感心。みんな固唾を呑んでフランクの答えを待っているところに話すのは、プレッシャーになりそう。


音楽と、キャストの間合いで、この日のサスペンス度は激しく高かったなぁぁ。ぴーんとした緊張感が続いて素晴らしかった!


以前は、大げさな感じやもったいぶった台詞の印象で、ふーん・・・って感じで見ちゃうこともあったので、嬉しい盛り上がりでした。


ただ、↑こういう舞台と自分の気持ちのチャンネルが合わない日って、どうしても出ちゃうのですよね。舞台側の問題ばかりじゃなくて、同じものを見てても、引き込まれる人もいるし、乗れない人もいるんですよね。と言うわけで、観劇時は出来るだけ心身共に健康でいたいものデス。と、まとめておきます・・・


犯罪隠蔽の片棒担いでるイッヒだけれど、何だか二人の手に手を取る様子に逆らえず、よかったよかった!という気分になってしまうのでした。マキシムもこれで前に進めるかしら?とか思っちゃって。


レベッカは悪い女だったろうけど、船底に閉じ込めていいってわけじゃないからね。このあたりの、レベッカの死の扱い方のバランスが問題になるのが『レベッカ』での肝じゃないかと思います。


原作も読んだのですが、マキシムは拳銃でレベッカを撃っていて、過失ではない分、この事実を知ってかばうイッヒのまがまがしさを強く感じたものです。愛ってコワイ・・・ そして、ますますイッヒに共感できなかったの。


しかし過失としている映画を元にしてるこの舞台では、この点はマイルドにごまかされているので、イッヒの愛を応援してもいいような気にもなれます。
さらに、ちひろちゃんの一途さと言ったら、もう! マキシムへの強い気持ちに打たれちゃうんですよね。マキシム、ダメ男だったのでは?という疑問も彼女の愛しています!でぶっ飛びます。素晴らしい。


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