2008/06/09

『ザ・マジックアワー』

ネタバレします。未見の方はお気をつけください。



三谷幸喜監督、番組宣伝に出過ぎです!



と、思いつつも観に行きました。楽しかったですヨ。ただ私の好みとしては、先日の『アフター・スクール』の騙された感のほうが好きですがー。



☆☆☆☆



佐藤浩市がうまくてとっても良いです。濃くてクサイ演技がたまりません。悪趣味なセーターが似合うことと言ったら! ホントに売れない役者っぽいオーラが出てるのだから、スゴイ。しかもそれほど最初は応援したくなるような役に見えなかった・・・のに、どんどんこの売れない役者「村田」が好きになってきちゃいました。



映画館でラッシュを見てるときの表情が素晴らしく良くて、映画人としてのピュアな心がすごくよく出されてたと思います。



そうそう、ナイフ舐めすぎです。ふふ、最後はちゅうっと。やーんっ 



あとは、妻夫木聡、寺島進の両名が持ち味を遺憾なく発揮、伊吹五朗が意外と大活躍! 綾瀬はるかも一生懸命で可愛い役でしたー。



妻夫木くんはカーット!!のタイミングが抜群!ふふっ ダメっぽく見えて、責任感のある男っぷりが良い。



寺島進は、三つ揃えが似合いすぎててカッコ良いです。弟子にしてください!って、その前にへんだって気づきそうだけど、すっかり心酔したのかしら?
他の人たちが「この話は作り物だ」って理解していったあとも、彼は「守加護」の街とギャングである自分を100%信じて生きてるんですね。作り物っぽい世界(セットとか空気感とか)にいながら、寺島進のまわりにだけは本当感がしっかり漂ってました。



伊吹五朗が、あんなにお茶目さんとは思ってませんでした。声もいいしね。ええ、旅姿が脳裏に浮かんでしょうがないですが、それも味わい・・・かも。



綾瀬はるか、あのとろーんとした目で見られたら、可愛いなぁって思います。あら?伊吹五朗と親子か何かの役なのかしら。



小日向さんが、相変わらず素晴らしいの。ハネてる髪もいいし、頼りなさそうで実はしっかり役者さんを守ろうとしてみたり、ツボでした。ヘアアイロンで戦いを挑んだりね。



深津絵里は、ギャングのボスの愛人にしては細いのが惜しい。
もっとむちっと色気むんむんなほうが、いかにもなキャスティングでしょう。劇中劇の鈴木京香くらいの。歌ももっとがっつり歌うシーンが欲しいなぁ 低めのキーがよく響いてました。
最後の「ゴメン」が悪びれてなくて、いいです。今までの苦労は何だよぉと脱力するのに十分な幸せそうな顔。



西田敏行には言うことない(うまい)  



戸田恵子。やー、西田敏行くらい何もいうことない(うまい)。
噂のマイポートレイトでいっぱいのお部屋に笑いました。何でああいう部屋にしたんでしょうかー?



ずっと大爆笑ってよりは、小さな笑いをやたらとちりばめておいて、最後はほろっとさせます。なかなかの王道でした。王道すぎて、ストーリー自体には驚きや笑いはないですねぇ ドタバタかと思いきや、途中やや緊張感がぷつぷつ切れたところがあり、もう少しコンパクトでも良かったのにと思います。



「村田」佐藤浩市ラッシュを見てるあたりまでが、締まってて良かったのに、その後の展開が多少テンポに乗り切れない気がしました。どんでん返し(?)までのタメがちょっと時間がかったでしょうか。





2 件のコメント:

  1. 私も初日に見てきました。期待通りの楽しさでした。
    「マジックアワー」は安定した楽しさに対して、「アフタースクール」は大どんでん返しがあって、いい意味でよく裏切ってくれたので、見応えを感じますね。
    「マジックアワー」は、「有頂天ホテル」を見ているとわかる、慎吾ちゃんの役や何気なく映った背景の段ボールに鹿の絵とか、こんなところにこんな役者さんが!というような役にすごい役者さんが出てたりと、すごーい細かいところに力を注いでいるところが三谷ワールドの醍醐味ですねー(^_-)-☆

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  2. セルゲイ2008/06/11 0:31

    ��くらげさん
    タダノくんのあの歌は甲本ヒロト作詞作曲でしたよね。
    豪華~
    もうちょっと聴いてみたかったです。

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