時系列無視してます、気になさらないでね・・・
ムフー、まず閣下が登場した場面を思い出してみる。どこからやってくるのか知っているのに、胸が高鳴る♪
私の心情としては、ハプスブルクの落日を生きた人々、と同じですね。ああ!閣下がいらっしゃる!うっとり!な。
ささやきボイスですでに自分自身を手放してしまいたい気分に。天使ってあなたのこと? うっとりしすぎて間違ったことを問うてしまいそう。天使で悪魔、それがアナタね。
何度も思うことだけど、この演出にめげない存在感こそが、祐一郎の素晴らしさよ。まぁ・・・初めてエリザを観劇したときは、びっくりしたんですが、びっくりしつつも納得してしまうのだった。
でね、ゴトンとステージに着くゴンドラなんか気にせずに、祐一郎トート閣下はすっと一歩目を踏み出すのです。さらにすすすっと亡霊たちの群れを優しく掻き分けて、中央へ。
今回は2階S席から見ていたので、亡霊たちのうごめきが妙に美しくセクシーでした。手を軽く上げるに伴って、黒い集団が動くのよねー。彼らに囲まれた中の、金銀髪が妖しく見えます。私もそこに混じってウゴウゴしたーい。
時間や歴史を越えたような閣下のたたずまい、ルキーニと閣下によってエリザベートが迎えられます。ゆっくりと舞台の中央奥へ進み、すうっと手を伸ばす。
何だか閣下の表情が柔らかいのよ! 愛? いとおしさと少しの切なさが交じり合ったような表情に思いました。
私の脳内妄想だったかしら? いやいや、この日の閣下はシシィを大きな包容力で包み込んでらしたのよ。
壮大な物語が始まっていくのねー、というわくわく感が音楽によって盛り上げられていく気がします。この白いドレスの女性に何が起こったのか?
それにしても、シシィを棺から出した後、閣下は下手奥へ消えていくんですが。偉そうでもなく、去っていくでもなく、ものすっごくナチュラルにステキに歩いていく背中が、もうたまりません。
何でこんなに美しく歩いていけるのでしょう? モデル歩きでもないし、ハッもしかして剣道で鍛えた下半身の強さなのか? そう?
大したことは、まだなさってないのに、私の心拍数は急上昇。いま、私ったらうっかり悲鳴あげなかったよね?と確認する必要があるほど、心では叫んでました。きいろいこえ・・・で。
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