2幕でのアピールは、青年皇太子ルドルフをその気にさせちゃう閣下からです。
■闇が広がる・・・独立戦争。
この流れでの祐一郎のアピールは楽しすぎて、やっぱり顔がにやけてしまったような。
ハンガリー・・・こくおう! って雷に打たれたみたいな表情の浦井ルドルフを、がっちり後ろから抱えて恐ろしいまでの存在感。
まさにルドルフ個人の考えじゃなく歴史の流れに巻き込まれていった状況が、閣下のパワフルな誘導で表されてますね。どうにもならない流れだったのだと思えます。
このパワーでドナウ諸国連合だのと言われたら、私もついつい立ってしまいそうです。暗示よりも強い、これって気功っぽい?魔術? ホントに体で感じられそうな閣下からの呼びかけですもの。動いてしまうのは仕方ないわ。
さあ!と馬車にいざなうときに、閣下ったら客席側に(なぜか)見てろよ!という顔して走って行きますね。 見てるわ! 魅せてちょうだい!
頭に血が昇ってしまった私、わああ、などと声を発してしまいそうなほど。我慢してます、ご迷惑ですものね。たぶん我慢できてると思うのだけど、大丈夫だったかしら。
御者になった閣下の暴れっぷりはどうしたことでしょう。まるで子どもが嬉しがるみたいにテンション高い。浦井ルドと交わす目と目に、熱いものを感じずにはおれません。
それを跳ねのけ続けたシシィ・・・スゴイ意思力と言えましょう。頑固。
さて、この日の閣下のステップの軽やかさは、私の記憶のなかではダントツ1位の記録でした。
御者台に上がるときも、降りるときも、タタタン!と!
信じられない!ですねぇ 一歩ずつよいしょ、と降りていた年もあったというのに、素晴らしいわ。素敵すぎるわ、祐一郎。
ルドルフとの闇が広がる、でもハシゴを降りるステップがリズミカルでした。こちらも、一段ずつ降りていた年もあったわとしみじみ。あの年は重そうじゃったのー。
そして翻弄されまくりのルドルフといえば、上手側で支持者たちを従えて大きく踊ってくれました。すっごい迫力ある場面になってます。
全力で、全身で、若者の苦悩と将来への期待が交錯するさまを見せてくれました。
余談ですが・・・
浦井くんのドコに私は惹かれているのか、実は分かりそうでわからないのです。失礼とは承知ながら。歌やダンスが突出しているタイプではないよね。突出してないところに懸命さを見ているのでしょうか。
とにかく、なぜか浦井くんは見るたびに「すてきー」と感じてしまうの。ああ、バランスのよい体格っていうのはステキポイントですね。おしりが・・・ステキ。きゃっ
■ラスト。
愛のテーマ、というのか。白いシンプルドレス&若いシシィになった彼女を棺に納めて大満足の閣下。
ただね、9月もおや?と思ったのは、閣下の気持ちがルキーニのロープに行ってしまっているんじゃない?って点です。
右手ではシシィを高く掲げているようではあるけれど、左手はえいえいっとロープを締めているようだし、お顔自体もルキーニに向いてるので、せっかくシシィを手にいれたのだから、ルキーニは放ってシシィを見つめてほしいなぁと・・・
これじゃ、ルキーニを犯罪者にして嬉しい閣下、がラストシーンですよう。
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