2009年 沖田修一/監督
堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 豊原功補 西田尚美 古舘寛治 黒田大輔 小浜正寛
☆☆☆☆
5つ☆でもまぁいいような気もしてるんですが、監督がすっぱりと切り捨てた部分が・・・ふじドームまでってすごく遠いんですよね。そのあたりが描かれてたらなぁと思ったのです。
網走で撮影したと聞くと、ああ、網走でキャンプしてるのかという気になってしまったので、ココってすごく遠いところだよーともっと感じたかったのだ。
大学時代、低温に関する研究者さんや学生が近くにいたこともあって、知り合いも越冬隊にも参加してます。南極観測隊には親近感がありまして、楽しみにしてました。
「料理人」と「料理」を通してふじドームの面々を観ていくということだったんですねー。研究の一端とか、ほとんど描かず・・・ とにかく食事することを取り上げています。
生野菜のおかずが貴重になってくると、労働を通貨に交換したりするって聞いたこともあります。おいしいものを食べると、幸せになれるって、作品中でも言ってましたが、それは本当ですね。
それにしても、越冬隊に参加した先生が見せてくれた写真とやってることがほとんど同じで面白かったです。とにかくイベントとか、晴れたら(無風だと良い)裸とか。どうして裸になりたがるんでしょ?
その中に隊員がペンギンと焚き火囲んでる写真とかがあって、無防備すぎるペンギンがかわいかったな・・・ って、映画ではウィルスさえも生存不可能な高地なので、おじさんたちしか出てきませんでしたけど。
おじさんの泣き落としはあまり可愛くないことも発見(きたろう)。熱く濃い演技もできる役者揃いながら、演技らしい演技をしないでそこに居る素敵さも。や、本当はかなり「演技」なんでしょうけど、普通感がちょうど良かったのです。
じわじわーっと言葉にできない満足感が溢れてくる映画でした。あのおにぎり、美味しそうだったー。
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