2009/05/26

『春のめざめ』5/14-1 四季風味、いいけど!でも!

5/14昼@劇団四季自由劇場(2階席)



ベンドラ/林香澄  マルタ/撫佐仁美 イルゼ/金平真弥 
アンナ/松田佑子 テーア/有村弥希子



メルヒオール:柿澤勇人 モリッツ/厂原時也 オットー/加藤迪
ハンシェン/一和洋輔 エルンスト/竹内一樹 ゲオルグ/白瀬英典



大人の女性/中野今日子 大人の男性/志村要



■四季風味のよしあし
見終わって、思ったこと。暗いテーマながら、どん底感はなかった。
何せ、若者たちが主役なので、どんなに失敗してもまだやり直せるから!と見ている私が希望を信じることができます。それが良かったな。



原作の出発点は時代を濃く反映したものだったカも知れませんが、日本で、四季が上演すると普遍的な思春期の若者とオトナ、という誰もが通った道を強く思い起こさせるものになりますね。ひりひりして、切ないです。
何だか普段忘れてた遠き日のイタイ記憶が、当時の気持ち含めて押し寄せてくるようでした。イタイ!



ブロードウェイでの映像などを見ると、けっこう笑わせながら進行してるようですけれど、さすが劇団四季。終始シリアス、真剣な雰囲気を保ったまま最後まで上演してました。
これが別の制作だったら、特に性の問題などはもっと笑い演出にしたのかもしれないですね。性の目覚めって、当人たちには真剣な問題なので、笑いにもっていかない四季の姿勢はなかなか良い選択じゃないかと思います。



ただ、哀しいのがあのセリフの言い方ですよー。言葉を正確に伝えることもそりゃ大事でしょうけど!そろそろ時と場合によるかもと再検討していだだきたい。
歌ってるときのほうが、キャストの方たちの気持ちがガツーンと来ましたよ。いいのか?



能力の高い人たちなんだから、棒読み(にしか聴こえない)セリフをどうにかしてくださいまし。怪人だの古代の王やジーザスがちょっとヘンでも平気ですけど、ほぼ現代の若人たちがあの話し方はいただけん。見てる私のアゴまで疲れてきちゃったよう。



■バンドが舞台中央にいます。
小編成でいいですね。舞台真ん中にいるけど、物語の一部にはなってなくて、はまるで関係ないような立ち居地でした。
セットの背景は、教室のようなレンガ造りの壁。両端に出入り口。壁には偉そうな肖像写真、蝶などの標本がついてます。
舞台上左右にはベンチ席があって、アンサンブルさんも観客と混じって現代の格好で座っていました。突然立ち上がって歌うので、舞台上席にいたらドキドキしそう。



■曲もいい。
ストレートに溢れてくるまさに、春、の時代のカラダと心を表してました。静かな曲は、とにかくきれい。で、反発してるような曲になると、一気に激しくスパーク!
日本語歌詞でも汲み取りにくいところはなかったし、聴きやすかったです。



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