2009/05/22

『シラノ』5/13-3 びぼう~びぼう~♪

■浦井健治@クリスチャン



シラノに憧れてガスコンの一員になったクリスチャン。きらきらの若者ぶりが素直に出てます。ロクサーヌにひと目惚れされて、すっかり恋に落ちてますが、そのあっという間に好きになってしまうのも、また若者らしく可愛いのでした。シラノはずーーとロクサーヌを想い続けてるので、そこも対照的。



騎士姿のクリスチャンにメロメロになるかと思って見に行ったのですが、意外と平気だったです(メロメロにされたのは鹿賀シラノの立ち居振る舞いのほうでした!)。同じ格好がたくさんいるからだろうか。クリスチャンのチャームポイントは、姿形より素直な様子かな。話す言葉の種類が少なくて、剣はいいけど愛の言葉はダメっていうところがキュンキュン~



完璧な恋人」では、ひたすら、このびぼう~♪びぼう~♪ときらきらしく歌ってくれますー。うーん、ロクサーヌ、こんなコでいいのかしら・・・?
ともあれ素直に「美貌~」と叫べるだけの容姿に恵まれただけあって、ひねくれたところなし。とにかくピュアでまっすぐ、可愛いコです。
ただし、ちょっと・・・バカかもしれない。



このシラノに愛の言葉を語らせるバルコニーの場面など、自信満々のクリスチャンだったら、観客からは反感買いますよね。
あと、戦場から毎日シラノが交戦ラインを超えて、ロクサーヌへ手紙を送っていることを知り、シラノもロクサーヌを愛していると気づくあたりとかもー。



そのことをロクサーヌに打ち明けて、どちらを愛しているのか選ばせよう!とシラノに迫るのも、言い様によっては(先に惚れられたのは美貌の自分のほうだっていう)嫌味っぽいかなと思うんですが、浦井クリスチャンはそういうところは感じないです。
シラノのほうがタジタジだもの。愛にまっすぐ。一生懸命なのね。



トークイベントで、自分が死ぬ場面で目の前で鹿賀丈史が歌ってる!と思ってしまうと話してましたが、確かにあの鼻が目の前にあるってすごいかも。



■ロクサーヌ。朝海ひかる。
クリスチャンにひと目惚れしちゃう見栄えに惹かれる女子か?と思ったら、実はそうじゃないんだね、とシラノの目線で納得させられるのが物語の強いところだと思います。
確かに美貌に惹かれたようだけど(話もしてないのに好き!と騒ぐからさ)、意外とクリスチャンの良い所を見抜いてるようでした。



言葉を使って相手との関係を築いていく人物ってことで、シラノに近いとこも。
ド・ギッシュをうまく利用する場面は、女らしい戦術で、ウソのつけない私などは羨ましい面の皮です。
騙されてるわよ!伯爵!と綜馬びいきなので、つい思いつつ、女の細腕でもなかなかやるねぇと感心します。ヨシヨシってド・ギッシュをなだめてるところも、おお策士め~!



朝海さん、エリザベートでのぴりぴりした雰囲気よりリラックスした感じがしました。噂の美しいロクサーヌ、愛されるロクサーヌを素敵に演じてましたヨ。
なよなよしてない、意思がしっかりしてるキャラも良かったです。 



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