■鈴木綜馬@ド・ギッシュ伯爵
綜馬さん、すっかり色モノキャラもどーんとお任せな俳優さんにー。
色モノと言っても、ま、そこは綜馬さんですから、とてもお上品です。知性もあるらしいのに、まったく男気なしという・・・シラノと反対の性格と言えましょう。
冒頭の登場、ロクサーヌを連れて芝居小屋に来るド・ギッシュ伯爵のもったいぶった歩き方を見るだけでも、お笑い担当ですか?という気取りっぷり。
お帽子を取るときの手が!あんなに気取りまくった手の動きはそうそうないと思うわ。注目してね。
それから、心のアルバムにいま光り輝いているのはロクサーヌ邸にやってきて、自信満々に口説くところ。死ぬかもしれません!と雄々しく言っておきながら、ロクサーヌの返事を(ロクサーヌの思うつぼで)自分に都合よく受け止めて、悶えてる姿が面白すぎました。
愛しいクリスチャンを戦場に行かせないために策をめぐらしているロクサーヌの誘導に、まんまと伯爵様がのっているのを、観客はおばかさんだねと笑うんですね。伯爵は真剣なんだけど、滑稽というワケです。
「それを今言うのですかー!(意味はこんな感じ)」とすっかりその気の伯爵・・・ ああ、女ってコワイわ。クリスチャンのため、伯爵はうまく使われちゃってます!
挙句の果てに「行け!」ですもの。うーん、恋する男は哀れ?
■見分けられないの、ガスコン!
ガスコン青年隊のみなさん、同じ衣装なんですよ。しかも帽子被ってるんで・・・なかなか俳優さんの区別がつかなかったなぁ・・・
ジキハイでの観劇時に私の心を掴んだ阿部よしつぐさん、最後まではっきり見分けられず。けっこうショック。中山昇さんは一瞬あれっと気づいたもののすぐに紛れてしまいました。佐山さんはお声でやっと分かったし。すぐに分かるのは林アキラさん(かわいい体型なので~)くらいな惨敗でした。
なので、途中で見分けるのを諦めて、青年隊をざっくり応援する体制にしちゃいましたよぅ。
1幕での100人の男に挑みに行くシラノを見送るみなさんの階段を使った隊列、V字飛行のようにキマってましたっけ。頂点にはシルエットのシラノ、ほんとキマりすぎ。
安全な場所から勝手な出動命令を出す貴族を、ケッと見てる姿などからも、隊員がシラノを中心とした絆でつながってるんだなぁという雰囲気がよく出ていて、それって女子には出ない男子の雰囲気ですね。新撰組みたいな感じか?
そんなガスコンな青年隊が拳を天にあげながら「ガスコン!ガスコン!」と歌ってくれます。とても良い~っ テンションがぐいっと上がるシーンでした!
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