2005/10/02

『秘太刀 馬の骨』③

最終回 「暗闘」



夕日に向かって叫ぶのだ 江戸へ参ろう!!



家老の汚職が分かり、ついに秘太刀馬の骨が銀次郎&半十郎らの目の前に。



家老(近藤正臣)と赤松のラブラブ密会シーン・・・ ただの家老と剣客の関係じゃないヨ~ あやしいなぁ あれは演出家のオーダーなんだろうか。正臣の暴走なのかしら。多喜ちゃんを取られて寂しいの?



それにくらべたら、銀次郎&半十郎はさわやか二人組で良かった。ま、多喜ちゃんと一緒に江戸に行くことになったしね、こちらもかなりさわやかな二人で。



音尾さんも元気に登場。立ち合った時は猿のケンカのように奇声対決してましたが、最終回では落ち着いた表情で何より。あのハイテンションのままじゃ、ね。



馬の骨を際立たせるためか、今回は銀次郎は剣を振り回さずに見届ける者でした。半十郎役の段田安則がいい演技です(そして声も素敵)。



秘太刀の出る橋の上での、ナゾの男vs.赤松のシーン、いいですね。書き割りな月、固定したカメラでの撮影、いきなり照明ががばっとつく。昔の映画っぽい作り。隠れてないけどいいの?という状態で見届ける二人(笑) 馬の骨に取りつかれた二人が固唾を飲んで対決を見ていると、おおっ ぐいぐいっと後ずさった。銀次郎と同じじゃないか。で、真っ二つ?? 派手~ でもっていつの間にか覆面が取れているナゾの男~ 



ところで原作も読んでみました。



ほとんど半十郎の視点で描かれてます。主人公も半十郎。銀次郎との微妙な心の交流はあるけれど、主なものは半十郎と妻杉江との関係、小出家老との関係、という感じ。馬の骨が現れた時になんと銀次郎はその場に居ないのでした。



杉江も息子を亡くした影響でうつっぽいし、が、それをいたわる半十郎がいい~ でもブチ切れちゃう時もあったりして、大変そうなの。小出の派閥との問題もあるし、忙しそうでした。



原作でも最後はそれぞれ新たな一歩となって終わるので、けっこう途中は薄暗いのですが、最後はほっとして終わってくれます。初めて藤沢周平のものを読みましたが、簡潔な文章で読みやすかったです。振り仮名がなかったので、時代劇用語が読みにくかったけど。





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