市長殿になったバルジャン、背筋も伸び颯爽と舞台の奥からご登場でっす。
きゃーっっ 祐一郎・・・だから好きだよ、はぁ 囚人からの変身ギャップがステキすぎ。
舞台進行のお約束が良く分かってない我がオットが見たら、もう違う人の話だと思うに違いない(いつか見せてあげたいと思っているんだけど、本人興味なく・・・)
ファンテーヌに指指され、「私が・・した!」と驚くのでした。雇用を守れなかったため、「こんな目に・・・」
見るごとに、この時の祐バルの申し訳なさが深まっていく気がしてます。
前に見た橋本さとしバルジャンなんかは、全身で助けよう!と表現してるのですが、祐一郎の場合は動きが少ないにもかかわらず、ファンテーヌを思いやる気持ちが手に取るように分かるんですよね。
何でかな。声でしょうか。「どうしたなら助けられる」 ウソのない心からの言葉として伝わってくるんだわー
あとは、膝をついてファンテーヌに語りかける姿に、相当の女子はポワーンとなっているはずだ。当然私も。キレイな格好した人が膝ついたり馬車を背負ってたりすると、キュンですよね! ねーっ
馬車の荷台を押し上げるときは、さらにジャケット脱ぎ&放り投げパフォーマンス付きなので、ますますトキメキ指数アップ。あ、これってジャケットプレイ・・・?
それなりにやってきた自負があるバルジャンの心を粉々にするファンテーヌの姿、自分へ向けられている敵意。ああ、無常! とか言いたくなる場面です。頑張れバルジャン、負けるなバルジャン。
さて、歌いだしのとき、ピッと動作をキメてます。いつもの祐一郎です。
それが面白いというか、愛おしいというか、ついウフフと笑ってしまうのだけど、それが祐一郎を大きな役者たらしめているのかな?と思うようになってきた。これって贔屓目なのかしら?
構えているんだけど、構えすぎには見えなくて、この場面に全力で!という姿勢に見えるの。やっぱり贔屓目か?
ただ立っているのが素晴らしく上手。ご自分が動くとものすごい影響を舞台に与えるのを、本当に良く理解されてると思うわ。
自分こそがジャン・バルジャンであると言うか迷う名曲、 Who am I ?「裁き」
ピッと止まって、ハイ、どうぞ! 奥へ去っていくジャベールを見送ってからの場面なので、最初は客席に背を向けたところから。歌いだしの直前にくるっと向き直りますよー。
キュッと!
私の脳内では、塩田さんのキューの他に、ヨシキタ!ズバーンとキタ!などと野球か・・・という掛け声が掛かって賑やかです。深刻な場面なのに、舞台に祐一郎しか立ってないせいなのか、ついおちょくりたくなる。悪い子だー。
裁判所でのやり取りも、目をつぶってたら見逃しかねん早さですね。裁判長も、バルジャンと間違われてる男も、まるで背景。バルジャン×ジャベールの無言対決。
にわかに事態が飲み込めないジャベールを尻目に、ファンテーヌを助けねばの一心で法廷を後にする市長殿であった。
うーむ、見事です。囚人から市長殿になって、また逃亡者になるまで、一体何分の間に起こったのやら。その分、演じる役者さんたちも、一瞬で数年を越えていかなくてはならないのですね。KENTAROジャベール殿は、そのあたりまだぼんやりしていたかなぁ
わが祐一郎バルジャンは、完璧よ! って、市長以降は実年齢に近いから、今とてもいい感じだわ。
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