2011/04/22

『レ・ミゼラブル』4/16-2 収穫ありすぎ

祐一郎については、まだちょっと先。プリンシパルも初めての役の方がKENTAROさんのほかにもいらして、それがまだ素晴らしいんだものーっ 



■エポニーヌ、平田愛咲
パリの貧民街に現れた姿、この暗転の間に何があったのーっと言いたくなるくらい、悲惨なことがあっただろうねと思ってしまう、なかなかにたくましい(あ、ボディは細いです。精神がね)子になってます。



マリウスに話しかける表情は子どものように可愛いのだけど、態度がオトナびてるのが、エポのこれまでの人生経験の深さを見るかのよう。本当はキレイな心でいたいのよね・・・



平田エポは、なんといっても、声が好み~ コゼットが聖女的な高音を歌うのに相対して、エポニーヌは低いパートを歌うことが多いですが、その低いところの広がりがとってもいいです!
低音がきれいに出るので、これからも役柄は広がりそう。





エポニーヌは「オン・マイ・オウン」や「恵みの雨」、「心は愛に溢れて」の三重唱、不幸な役ですが歌はものすごいメイン。エポニーヌ役が好みの感じだと、ぐいぐい引き込まれて行きますねー。
心は愛に・・・の 低めに独白で入ってくる「片思いだわ・・・あたしはひとり・・・」のとこ、好きなんですよ。
恋に落ちた二人のラブラブハーモニーの低奏になるのが、とても切ないけど響きあってる回に当たると、背中がぞくぞく震えてきます。


これからの活躍が楽しみな方だわぁ エポニーヌ役も、もっと自分のものにしてほしいでっす。


■ファンテーヌ、知念里奈




エポニーヌ役(2007、2009年)より、ずっといい!エポニーヌにしては、知念さんの可愛らしい雰囲気が邪魔してたと思うのです。
でも、ファンテーヌは、可愛くて大丈夫な役ですっ。可愛い人が、子どものため、コゼットへの愛情のために全てを投げ打って、どんどんドン底に落ちていく哀しい人。世間を知らなかったわ・・・の言葉を、可愛らしさが裏付ける感じになって、いいのだわー。


何でか分からないんですが、ファンテ役の方たちは娼婦になっちゃってからが輝きますね。役としても面白いからか。それとも「ファンテーヌの死」で歌うから、そちらに人物像がセットされてるからでしょうか。


知念ファンテも、「夢やぶれて」よりも、死の床で幻のコゼットに向かって話しかける姿がたまらなく良かった。
命は消えそうなのに、子どもへの愛情が少しも消えないあたり、涙腺決壊、泣きすぎて祐一郎の美しい横顔もよく見えませんでしたーっ うぉぉー。


それから、白いドレスの人となってバルジャンを迎えにくる姿も、この世の人じゃない雰囲気が出てて素敵でした。知念さん、意外と低めの声が聞きやすいのね~


16日じゃなくて、17日のときに気づいたのは、コゼットが駆け寄ってくるのに気づいたファンテが、コゼット!って表情してからすっと立ったこと。これまでのファンテで、私はこういう表情してバルジャンから離れた方は記憶になかったので、新鮮でした。


瀕死のバルジャンにばかり目が行ってるから分からなかったのかもですけれどねー。今までは、母としてっていうより、天上人な雰囲気が強かったように思います。


はー、「コゼット、愛された~♪」 にいつも泣かされてますね。ダメ押しが「俺の命!」 うわわん、って感じです。
すっかり涙スイッチが設置されてるような気がしますねぇ そこに美しい音楽が流れてるんだから、泣けといわんばかり。素直に泣いてます。


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