ジーザス・クライスト/金田俊秀 ユダ/芝清道
マリア/高木美果
カヤパ/金本和起 アンナス/古賀陶馬ワイス
司祭/阿川建一郎 手島章平 飯田達郎
シモン/本城裕二 ペテロ/賀山祐介
ピラト/青井緑平
ヘロデ王/星野光一
11/6 18:30開演@ちえりあホール
■金田さんのジーザスは、健康そうな青年風
お肌がきれいなので、磔は何だかセクシーでした・・・ こういう健康そうなカラダに鞭打ちの跡っていうのも、ツライものがあります。聖セバスチャンとか思い出してました。罪深くてゴメン。
調子を抑えた歌声は、とても響くしいい声なんですが、ヒャー!って裏声で叫びますよね、そことの架け橋になってくれる音がないので、唐突にヒャー!と叫んでる感じ。大・小はあるけど、中間がない。いい声なので、もったいないー。
ぜひ金田ジーザス、掘り下げていっていただきたいっす。
前回、エルサレムバージョンは柳瀬ジーザス。柳瀬さんは降りてきたというくらいに観客のココロをがっつり持っていってましたが、金田さんもこれからそうなると期待します。
彼が何に苦しんでいるのか、今日はうまくキャッチできなかったのでした。音が響きすぎて、何を言ってるのか聞き取りにくかったせいもあるかもしれません。あ、私の耳のせいかもですけどね・・・。
■芝ユダ、さらっていきました。
私のココロを。カッコ良いな。
舞台がこじんまりとしたサイズなので、傾斜のきつい舞台をゴロゴロ転がるたびに、落っこちないか心配。しっかし、歩くだけなのにセクスィ。
ややお声の調子は落ち気味と思いましたが(連日の北海道公演、致し方ありませぬ)、それをうまく補えるのはベテランならでは。芝さんが登場すると舞台が締まりましたヨ。
■ピラトの青井緑平さん、良いお声。
長老猫役もなさってる方なんですね、どうりで! 「この人に罪はない」っていう声が強く切なく響いてました。端正すぎず、オトナの男の声。いいですねー。
■ジャポネスクバージョンって、中途半端な印象。
キャストがハマってないからだろうか、それとも、音楽のせいだろうか。たぶん両方かと。
主要キャストの隈取メイクは、不気味で効果あったと思いますが、音楽が半端じゃなかろうか。
和楽器がもっと鳴りまくるのかと思ってましたが、そうでもなかったです。忘れた頃に和楽器テイストな音が入ってくるので、どっちかにしてくれよって感じでした。
ダンスも、たとえばヘロデは歌舞伎らしき動きで尋問してますが、民衆は冒頭以外は「ダンス」という動きが主。それなら白く塗らんでも。
さらに、感情が抑えた感じに歌っているのは「ジャポネスク」な演出のためか、単にキャストの歌い方のせいかが、分からないんでした。で、たまにヒャー!って叫ぶので、えええええって思うわけですよ。どっちなんですかねぇ 歌舞伎っぽいなら、もっと派手派手に動いたり歌っても構わないですよねー?
あと、ヘロデ王の衣装を楽しみにしてたんですけど、期待したよりお地味でした。絨毯ばーんと敷かないんですね。お女中の衣装も何だかね、だし。貴族はもっと布地たっぷりにしていただきたかった。
最後の磔になるジーザスを前にユダの歌う場面、腰をふりふり歌う女性の衣装も趣味悪いなあ。失敗しちゃったジャポネスク。ガイジンアレンジのジャポネスクというか。
私はこれならエルサレムバージョンだけで十分っす。白塗りにして、「ジャポネスク」と名前をつけるほどの演出の変化があるとも思えなかったな。
■内輪の会話は客がいないところでお願いしますよ!
今回、いちばん後列で、しかも照明とか音楽のスタッフが(あれ何ていうのかな)いるとこのすぐ隣席でした。
客電ついても拍手が続いて、今日はありがとう!と余韻に浸ってるときに、別のとこからやってきたスタッフが「疲れてたね」と笑いながらいいやがった。具体的に誰が、というのはないけど、キャストのことを言った模様でした。
きいいいっ それ、客の横で言うな!
滅多にない楽しみなのに、ガッカリ。調子が悪くても、一生懸命なのは分かってるし。悲しいよ。風紀が乱れてるんじゃないか・・・
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