2008/11/20

『エリザベート』11/11-12 5 私だけに、拳!うっし

■皇后の務め
5時・・・夜明け前だ。王冠落とした~♪でお疲れの花嫁はぐっすり寝込んでいましたー。



上手の橋からざっ、ざっ、ざっと皇太后を先頭に女官(っていう?)を連れて乗り込んで来た。いよいよシシィの戦いが始まるなぁと思いながら、先ほどのトート閣下乱れ打ちの余韻が収まらない気持ちのところに、さらに気分が盛り上がる展開。



女の闘い~ カーン!



びっくりしながらも、何とか皇太后とうまくやりたいっていうのは分かります。が、乗馬も許されずって・・・お輿入れ前に誰も教えなかったのでしょうか、気になる。歯のエピソードは歴史の本でも良く出ていますね。



私を妬んでる♪ ←前までは、子どもっぽいなとだけ思ってたんですが、子どもっぽい中にも真実があるセリフですね。皇太后の厳しさは自分のことを棚に上げてるんじゃないかな(と推測)。フランツが「気に入って」自分が用意したほうでない花嫁を選んだので、当りが強いのでした。ひぃ



こういう非・人間的な扱いをされるのが公的人間の皇后というなんだというのが、あっという間に客席に伝わる場面です。ベッドをめくっちゃうなんて、もう、女子として、あるいは人として相当の侮辱・・・!



どうにか逃げようというシシィを囲んで行かせまいとする女官たちとの攻防も、TDから逃げ惑うときのように流れがあって面白い動きです。あら探しばかり!のあたりの涼風さん、キュート。



ちなみに、初風さんもひずるさんも同じくらいの厳格さがあって巨大な岩のようでした。女子ひとりじゃ動かせっこないです~



■初めての諍い
「諍い」というのはシシィとフランツのこと、でいいんですよね? でも、これは諍いとも言えない切ない絆が切れ・・・かける場面。
お母様が~いじめるのぉ~♪ ここは牢獄よ!・・・・はー、この子はやっぱりまだ若すぎるわ! いじめるって! あのおばちゃんコワーイって感じにフランツの背中にしがみついてます。



■皇后の務め(リプライズ)、君の味方だ
君の味方だ、でも母の意見は君のためになるはずだ♪
 でた!味方のフリして、どっちつかずの優男。昼メロ、嫁と姑に挟まれる夫(息子)。
シシィの気分で「ひどいわ!」って思ってると、フランツは味方じゃないけど、傍観者として見ると、まぁ間違ってないしもっともな言い分ではある。
でも、今は言っちゃだめだよ!っていうことなのよ・・・ フランツ、女心がわからない子なんだよねー。



禅フランツは、引き続き保護者のように落ち着いた様子で困った子だ・・・という感じに、よしよし、と。
綜馬フランツは、抱きしめるときに、ぽんぽんっと背中と頭をたたいてあげてましたー。
どちらのフランツも、シシィへの愛情があるのは分かりますが、ああん、じれったい!女心はそうじゃないのだ。そうだね、ひどい!と一緒に怒ってほしかったんだけどねぇ ふう。



ひとりにしてください。
「第三の諍い」でも同じセリフを言いますね。でもね、完全拒否して言った言葉じゃないのは涼風シシィを見てると分かりました。
自分の味方になってくれないって思ったけど、かすかにため息ついてるみたいな表情で去っていくフランツの背中を、シシィは、待って行かないで、振り返って!っていう表情、足も僅かに前に動いてます。



切ないわー、すれ違う二人・・・もう別々のボートに?



■私だけに
博多に飛んだお友達から、ここでの涼風さんの男らしい動きを耳にしており、ど、どうするのか?!とドキドキで見ました。



同じ歌詞なのに、キャストが違うと違う印象になるもんだと改めて思います。涼風さん、理性じゃなく、心で吐き出してる言葉に聴こえるのでした。しかも、子どもっぽさと、大人になりかけてる間の、微妙な雰囲気も出てました。
一路さんは声質が大人びているから、そのあたりは涼風さんのほうが、子どもっぽさは感じられやすいんでしょう。切なさというか、はかなさみたいな雰囲気も強かったな。



私に~!
お友達からは、拳を突き上げてたよ!と聞いてました。ので、私の頭の中では、まっすぐ真上に手を突き上げてるように思ってたんですヨ。えへ。
とりあえず私が観劇した日は、真上ではなく・・・(よかったぁ)、
むむむむーっと下から掌を上にしたまま腰の上あたりまで持ってきて、「にーっ!」で、がしっ!っと、拳を握り締める、という動きでした。
↑伝わりにくくてごめんよーよっしゃ!の小さい版というのか?



想像したのよりかわいい仕草だったせいか、気にならなかったです。というか、けっこう気に入りました。シシィの闘魂注入ポーズかも。



王家のしきたりとか、そういう大きなものに対してっていうんじゃなく、他人からあれやこれや指示されるのは嫌なのー!っていう素直な意思表示かなとも思いました。
不思議だよー。皇后ならそれくらい我慢するんじゃないか?とか思うこともあったんだけど、何だか涼風シシィは、だけど我慢できないことってあるよね、と味方になりたい気持ちになります。





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