2008/11/22

『エリザベート』11/11-12 6 「死/トート」について

死のご機嫌、結婚一年目、
娘は何処?(第二の諍い)、私の敵
結婚三年目、美貌の皇后
結婚四年目



↑シシィとフランツの結婚生活が、流れるように展開、あっと言う間に4年も過ぎます。髪も長くなったのう。
ゾフィーなんて名前つけて♪が、いやー、憎憎しげで好きな歌詞ですねー。



さて、ここでの私のお楽しみは、フランツのもみ上げと衣装が大人びたわ、と確認することでもあります。どうなるのか知ってるのに、二人のフランツの成長ぶりが気になるのでした。



今回、見ている私のなかでいろいろと変化があったのですが、大きいのが二つ。
1つはシシィを応援したいかもって思えたこと。2つめは「死/トート」を見る目が広がったことです。



舞台を見てると、「トート」をどう見るかの視点も複数ありだと気づいたんですねえ
1、恋愛モード?(あくまでもトート閣下からの希望だと思いますがー)、男と女な感じ。
2、シシィから見た、「死」(生死、というか、人生というか、生き方の問題



以前までは、1だけ。
祐一郎が「トート」という名前の、黄泉の帝王が人間の女の子を気に入って付きまとっているという見方だけでした。「トート」が「クロロック」でも変わらないといいますか。
「トート」という名前の、具体的な1人の男という捉えかただったんですねー。



それが!



祐一郎が演じているのが、抽象的な意味あいでの「死」「黄泉の国」の象徴だということが、すんなり受け入れられたんですっ
今までは、あまりに祐一郎を凝視するあまりに、色んな視点があることに気づく余裕がなかったのでしょう。



やー、私はここに至るのに何年(何公演・・・)かかったんでしょうねえ あはは。



最初の最初にルキーニが「死!」って叫んでくれてたのにな。



そうかー、だからダンスなんだ!(あああ、ゴメンなさい、今ごろ気づいたんですよ)
恐怖のあまり「死の舞踏」を繰り広げるという、あれか・・・!
ヨーロッパ絵画でペスト流行の挿絵に鎌を持った死神が描かれますしね。



そして、死は怖くはないよ、と優しく歌うのが「死と乙女」のテーマでしたね。



いやーん、ますますトートが大きく、冷たくて、温かな存在に見えてきましたよ!



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