2008/11/18

『エリザベート』11/11-12 3

■計画通り
シシィかわいいなぁ 荷物のうえに立つ仕草も元気いっぱい。銃をばーんと打ったフランツの前に飛び出して無邪気に手を差し出すのも、飾り気がなくてよいな。



で、ひと目惚れっぷりに両フランツに感触のちがいがあったのが面白かった。



禅さんは、ここでも落ち着いた自信のようなものをちょっぴり漂わせて、元気いっぱいのシシィを好ましく見ている、ように見えます。
どう彼女?と聞かれたのには、かわいい子ですね、とやや顔を赤らめつつ(赤くなってるような気がしたの!)素直に褒めています。
ダンスに誘うときの動きも、姉のヘレネへの気遣いなどはなさそう。立ち上がったヘレネを邪魔?って感じによけて、シシィの前へ。



もうひとりの、綜馬さんは、自分もまだ青少年~!って感じに銃を放ち、目の前に現れたきらきら輝く女の子に激しくひと目惚れ!(キューピットの矢が♪刺さったらしい動揺あり)
一度母親たちが二人を離したあとも、あのコかわいい!と思ってるらしい様子。
もぎたてのフルーツ!フレッシュで♪のところは、椅子に座ってるはずなのに嬉しさのあまりぴょんぴょん体が跳ねてましたー。
ヘレネのことは目にも入ってなさそうですよ・・・ヘレネ~



フランツがシシィを見初める場面、選ばれてしまったのではあるけれど、シシィがあまりに子どもで皇后になることについて想像できなかった不幸があるにせよ・・・
シシィもフランツが好き!と思ったのは間違いないのです。一瞬だけなのかもしれないし、勢いに呑まれただけかもしれないけど、自分からいいんだ、とも思ったのですよー。



ところで、今回はルキーニも素晴らしくレベルアップしてますよね。私がうまくキャッチできるようになったのか?
ウヘヘヘヘ、とか、変人っぽさのほうが強調されて印象に残ってたんですが、大ベテランらしく、間のとり方とか歌の緩急、素晴らしいです。
高嶋トートって出来そうだけど(オルレアン公みたいなイメージが・・・)、祐一郎ルキーニはどうなんだろう・・・などと観劇中に一瞬、思考が飛んでました。祐一郎・・・狂言回しには向かないな。けほ。



■あなたが側にいれば



おおー、ツヤツヤほっぺの禅フランツ、な、の、に、立ち振る舞いがかなり大人なのです。自由に、幸せになりましょ、というシシィに対して、義務について語るフランツ。
まさに今も、肩にハプスブルグを背負って耐えているのね!という重圧を感じさせるお歌でした。シシィよりも、かなり大人な禅フランツ~ 
そして、シシィに自分を解き放ってくれる何かを期待しているんじゃないかしら?とも思いました。相反することですけど、フランツの心にも自由を求める心は奥に隠されているはずですよね。

綜馬フランツは、それまでうきうきキラキラだった表情がゆっくりと沈んでいきました。うう。
シシィ、いや、エリザベート、と言い直すことの意味をようやく知ったのだよ、私。遅すぎるなぁお恥ずかしい。
義務の重さに夢さえ消える・・・♪って歌ったときの綜馬さんの悲しそうな表情が忘れられません。シシィのように元気いっぱい天真爛漫に生きられたらいいのにって思ったんだろうなぁ



でも手を取り合って耐えていこう、とフランツとしては思ったのです。いやもう、ここからすでに二人の目指すところは違うのに!一見、美しくデュエットしてるけど。ああ、もう、全然違う二人なのに!



あ、閣下登場まで書けなかった。明日また。



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