2008/11/16

『エリザベート』 2 いつか俺を見つけておくれ

■愛のテーマ~愛と死の輪舞



スクリーンに映るシシィ、どのくらいの高さから落下したのかしらと毎度思うんですが、どうなんでしょ。相当高い所から落ちたんだろうと想像。



前も書いたように、今回とてものトート閣下ライトがとてもキレイ。スモークがふわりと漂うなか、トートダンサーズ(TD)に囲まれて閣下が中央へ。音も無く、するするっと。祐一郎トートには幽玄なおもむきさえ感じましたよ! 静かなシーンで、TDたちの衣装が動く音も聞こえて、セクシィ。



今こそ黄泉の世界へ迎えよう♪ 最初、TDがふわりとシシィを上に掲げるとこ、幻想的で時間が止まった世界のよう。
まず最初に優しく鳴るのはクラリネット・・・?(全然自信ないです楽器は分からないな)甘く切なく、ふふっ 愛のテーマ冒頭に相応しいです。 



で、ピララピラリ♪転調。



さてここでも、涼風シシィの反応に目からウロコです。



さほど怖がってはいない、気が強いのだな。「この人は誰?ここは何?」っていう表情を終始浮かべて、居心地悪そうに反発して逃げ出そうという態度も取ります。
おおー、そうかそうか、この子はまだまだ生きたいんだよ!納得ですっ 全然、閣下のことなんか好きでも、ましてやキライでもない。「死」って何?って思ってるかもです。



そんなシシィの態度に、閣下ったらうっかり奪われてしまったのですねー。
眼差しが突き刺さる。息さえも俺を捕らえ 凍った心溶かす。・・・俺のすべてが崩れる♪
閣下、シシィに夢中・・・



惚けて見てて、閣下の一生懸命な愛の言葉↑はシシィの耳に入ってないんだ!と今ごろ気づいたのでした。
となると、「あなたね娘を奪って・・・」と後に出てくるセリフまで、どうやって「死」トートとの関係が出来てくるのかという点も面白いってことですね~。
何だ何だ、今年は私も成長してますよ。今ごろだけど。



肝心の閣下は、ゆったりとした動きと切ないハート1人語りで私のココロを鷲掴み。ぐいぐい。
生きたお前に愛されたいんだ・・・禁じられた愛のタブーに俺はいま踏み出す。
ココロに芽生えたこの想い体に刻まれて 青い血を流す傷口はお前だけが癒せる。

生と死は一緒になれないのですね。閣下、切ねぇだよ。
カラダに刻まれて♪のあたり、セクシィ閣下。悶え中。そんな俺っていいな、ってそういう余裕がありそうなんです。



別に忘れてしまわなくてもいいのにと思うけど、それじゃ面白くないんだね? シシィが、自分を見つけてこの胸に飛び込んでくる日を夢見る閣下らしい。
愛と♪死の♪ローンドォ~♪ ひとりシシィごっこ、死の♪のとこの祐一郎の手の動きが妙に細かくて気に入ったので、遊んでしまう。基本、分かりやすい動きを目指してますね・・・? 



恋してしまった閣下の背中を、これまた恋してしまった私がじっと見つめるなか、棒のように横まっすぐにTDに抱えられたシシィがベンチに戻されます。



ふっ・・・(それって投げキッス・・・キッス・・・!わーん)



いいなぁいいなぁ! 祐一郎に蘇生されたいなぁ!(トート閣下だけど)



■パパみたいに(蘇生)
待って! シシィ、何がそこにあるかは分からないけど、何かがあると確認。男は黙って帰るのさの閣下ですが、たぶん少し嬉しいに違いないわ! ところで、「蘇生」っていうカッコ書きってすごいかも。



■皇帝の義務



11日昼は石川禅フランツ、初風ソフィー
まるでお人形さんのようなお顔は、つやつや!くちびるなんか、シシィよりもフレッシュかも~



凛々しい表情で、すでに皇帝としての働きに慣れてらっしゃる感じでした。ハプスブルグ帝国皇帝として、あまりに大きなものを背負っている重圧感も感じさせる場面です。
おっ、グリュンネ伯爵に「どう思う?」と、聞く場面、弱気で尋ねてる感じがありませんでしたよ。今回の禅フランツは、なかなか最初から義務を背負っている真面目な一生懸命さがまず出ているようです。



もう1人の母親! 息子の死刑は止めて、と懇願する母親の願いをどうするのか。禅フランツ、自身のなかで葛藤してます。個人的にはそりゃ死刑は厳しいかもと思える感情を持ちながら、「皇帝」としてはその決断は許されない。苦渋の決断、の表情で、皇帝らしい振る舞いに徹しようと抑えておられました。



私、いつも頑張れフランツ!と応援してますが、毎回「却下!」しちゃうんですよねぇ



結婚で絆を結ぶのです!のあとの、馬車がお待ちして・・・と伯爵が言うのにも、無言でうん、と判っていると頷く陛下。
でもって伯爵にこっそり耳打ちして内緒話してるよ~ カワイイ子かなぁってことっすか! えええ! 楽しみにしてるのか? 禅さん、細かくやってくれます。伯爵には、個人としての気持ちが少しは話せるのかも。



初風ゾフィー様は、そりゃ年齢もあって前よりパンチの効いたお声ではなかったのですが(出てないんじゃないですよ)、相変わらずコワイおばあさま。気合で帝国を抑えているようです。



12日昼は、鈴木綜馬フランツ、寿ひずるゾフィー
あら、禅フランツより若干若い印象です。もともとの雰囲気もあって、これまでは禅フランツのほうが若い印象だったんですがー、今年の綜馬フランツは青年らしさに溢れてます。驚いた。



カリカリカリと忙しく羽ペンでサインしたり判を押したり。表情は曇りがち。母親の懇願に対しては、僕には助けられないんだ!という悲鳴が聞こえそうなくらいに、哀しくヨレヨレしながら「却、下」というのでした。
禅さんのほうが皇帝である自分を受け入れてるようでしたね。綜馬フランツ、一生懸命だけどまだまだ追いついてない感じ。おいたわしや。



ひずるさんは、怖さが増したです。ますます凛々しくおなりでしたー。



そして、「どう思う?グリュンネ伯爵」は、子どもが尋ねるような言い方。子どもだよっ
さらにさらに、結婚で絆を・・・と皇后が言ったのに大して「けっこん?」と呟かれるのでした。ふふ、これは前も綜馬さんやっておられました。
そしてぱたぱた~とゾフィー様のあとを追うまだ未成熟な若者風、綜馬フランツ~ 



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