おおおお、照明はぐるぐる渦巻いてもやもやで、階段は回転してて、非常にキケンな舞台セットに! 大きな帝劇にぴったりの迫力あるシーンになりました。とてもコワイです。
レベッカⅢ♪ を高らかに勝利宣言代わりに歌ったシルビアD夫人が、イッヒを窓際に追い詰めていきます。
「~あのため息 誰もが待ちわびる・・・ レベッカ・・・愛されてた♪」
ぼんやり聞いていると、さもレベッカ本人がイッヒを追い出そうとしてるかのようですが、望んでいるのは、どうやらD夫人だけ!。こんなに真剣に愛してたのはD夫人だけよっ
「あの方の手で裁かれる 邪魔者は誰でも滅びる」
ここまで来ると、レベッカが素敵だったとかどうでもいい状態です。ここまで崇拝して他のものが目に入らない狂人ぎりぎりの人と対決してるってことが、恐ろしい。
「出て行きなさい 消えてしまえ」
正体を現した感のあるD夫人。結局、これが言いたかったんですよ。消えてしまえって、恐ろしい言葉よく言えますね。こえぇ。使用人なのに奥様になんてこというの!
ただしD夫人には苛めているという気もないかもしれません。「ここはあの方のもの」だから、邪魔者は排除するのがメイドのお役目。任務遂行しているだけなので、善悪に則って判断しているんじゃなさそうです。って、だから余計タチが悪いんですね。
「死んだはずよ・・・なぜ 苦しめるの、レベッカ!」
前楽のこの日、バズーカ対決であるとか、叫び合い合戦にならずに、それぞれの役にあった声、表現を、お互いに緊張感を保ってやり合ってくれました。
うーん、そして、ちひろちゃんの声、ますます輝いてきてますね。マイクの通りがよくて、まっすぐ芯が通った(でも硬くない)声が良いです。低めなシルビアD夫人の冷酷な声に、必死の新妻の叫び。どきどきするーっ
■
シルダンの声がゴジラ級だからって、合わせて叫んでいては、イッヒとしての表現が失われてしまいます。そこらへんが、クリエ時よりも格段に良くなってました。
あなたのせいよ、のあたりから既にぼろぼろ泣きながらの演技だったんですが、かすかに声が震えるものの、しっかりと歌っているのはホントに素晴らしいです。
「すぐに楽になれる・・・ほんの一歩だけでいい・・・あなたじゃ無理なのよ ミセス・ド・ウィンター」
いじめておいて、最悪な。
「だんな様もほっとする」もはや妄想以上。誰もそんなこと言ってないよぅ
恐ろしいことを言う言葉とは反対に、声は聞いたことないくらい優しくきれい。悪魔の囁きだわ。ひいー。
■どーんどーんどーん、で我に返る二人。
あら・・・今までの異常な緊迫感はどこへ? 「何がおきたの?」ってすごく普通に聞いてるのが、拍子抜けですー。よほど、大きな信号弾があがったのでしょう。
「信号弾です」答えるD夫人も、これまでの狂った顔からメイド頭の顔に。
本当にあと一歩を踏み出してしまいそうな様子だったのに、急に立ち上がって(貧血起こしそう~)マキシムを探しにいきます。ここが可愛いところだよね、イッヒ。嫌われたかと弱気になっていても、心配なときは体が動いてるんだもの。
0 件のコメント:
コメントを投稿