2009/10/20

『レ・ミゼラブル』10/15夜-3 若くてぱりっと

生涯のうち、一回くらい「馬車が暴走してくるわ!」って叫んでみたいなぁと思います。「車」なら突っ込んで、といいそうだし。あ、思いませんか・・・。



市長様時代のバルジャンは、衣装も汚れてなくて、髪も整えられてて、しかも若い!若い!



いつのバルジャンも、そりゃ良いんですが、市長様の扮装はとにかくぱりっとしてるのが見所。(強調しておこう)すてき!



馬車が駆けてくる音、砂煙なスモーク、スローモーション。じゃーん、あわれ、男が馬車の下敷きに。
祐バル、ものすごくやる気満々で男を見てます。逡巡してる様子はありません。もっと前はもう少し迷いみたいなものがあったと思うんですが、気のせい?
帽子をさっと市民に渡し、上着もしゃーっと投げて渡します。バレちゃうかもって思ってないかのような態度だな。



2回めのトライでは市民も協力したので馬車の持ち上げに成功、運ばれる男。感謝感謝! 車を動かす前に、ちらりと男とアイコンタクトするのがいいですねー。がんばれよって感じ。



おっと、ここでまた片足折りスタイルで男を気遣う。さっきファンテーヌに「知っていたら!」と言った時と同じスタイルです。これまたキマってます!



はー、個人的な好みですが三つ揃いにトキメキます。
窮屈そうな感じがいいのかなぁ でへへ。背中のベルトをきゅっと締めてる後ろ姿に、もー、めろめろですよー。やーん。足が長ーい。



話を続けろ・・・・
そんな怪力市長様を見て、ジャベール君の脳裏にはひとりの脱走囚のことが。衝撃的だったのか、ついうわ言のようにその男のことを語りだす。



あなたの年でどうして・・・」こらー、失礼だ! ジャベール君!



ここ、私のこれまでの印象だと、バルジャンの思い出語りは憎憎しげにやってたのです。でも、この回では憎らしさじゃなくて「また逮捕」したので、余裕いっぱいでした。「焼印もある」しねー。



ふーんって顔して聞いてるバルジャン、なかなかの落ち着き。「私のがそのバルジャンではないのか?」は、やや軽めに問いかけて様子見ですね。



ジャベールが立ち去ったあと、舞台はバルジャンの心象表現。見送るバルジャン、さっと背中を客席に向けて、右足を少し後ろに下げ、スタンバイOK。さ、塩田さんよくってよー。
当然、両手は少し上がってますよん。さぁ歌います♪というその位置取りが、いかにも祐一郎な動きで! うん、そこから歌うんだよねと声を掛けてみたい。



■ちゃららら♪あいつはすべて信じている♪
「長い年月 苦労の果てに 手に入れたものを捨てられるか」は、出来ないよ!と怒るのじゃなく、恐れを感じました。手放したくない、もししたらどうなるのか、それが恐ろしいのか。



名乗れば牢獄 黙っていても 地獄・・・♪」 美しいです!名乗りでるかどうかを考えているはずですが、本当はもうどうすべきか知ってるのよね。だからこそ、こんなに美しい声で悩んじゃうんだわ。はー、美しい歌声でしたー。



ここを感情あらわに美声じゃないアプローチで裁判所までもっていくこともありましたよね。今回の、美声で表現版もバルジャンの希求する世界の美しさを表しているかのようで、なかなか良いなぁ



代わりに得たのだ 生きていく力を~♪」このメロディ、歌詞、申し分なく好き好き。
前後の歌詞の意味が分かってなくても、ココだけで勝手に盛り上がれそうなくらい良く出来てると思う。
いやおうなく、見ている者の感情をぐっと盛り上げてくれる場面です。すげー。



さりげなく人違いで捕まっている男を立たせて、家族かな?に引き渡しつつ、
誰だ俺は ジャン・バルジャン!!」と語る高度なテク(祐一郎が歌いながら何かするのは大変な気がするの)。バルジャン、深い思いやりよのう。



タイを外して、キッ、とジャベールのほうを向いて焼印を見せようとする・・・無実の男を牢獄に入れないため、そして、ファンテーヌの子供を助けるため、決意の固いお顔です。



岡ジャベは、正しいはずの市長様のあまりの行動と発言に、事態を受け止めきれていないようです。フリーズしかけ。
その固まりかけのジャベの横を力強く抜けていくバルジャン、ジャケットの裾がはらりと動いてカッコいいっす!



ああ・・・でも、これからが苦難の連続。
そう思うと、幸あれ、などと神に祈ってしまうのだった。いつも大変なほうを選ぶのがバルジャン的人生よねー。















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