■一日がおわりゃ年をとる 貧乏の繰り返しだけ!
いまやわが身にも染み入るお言葉。アンサンブルさんたちがバックライトのなかうつむき加減で登場。
シルエットがうごめいて、ほんとコワイです。
それで一日が終わりなのさ!♪
祐一郎の引き込んできた「バルジャンの独白」のあと、ダッダダ♪と始まるこの場面、音の広がりも声の調子もすごく緊張感があってハッとしました。
うまくやろう、とかそういう邪念がなくって、無心に役を表現してるといいましょうか。オケともうまくハマッてて、またまたぎゃーっと鳥肌気分。
なんかスゴイ。またまた良いんですけど~っ!!
■スケベな工場長(近藤大介さん)
って、呼ばれちゃう役ってどんなもんでしょう。そのスケベっぷりが楽しみなんですが、菊地さんほうが、よりスケベかなぁ
ファンテの手紙をキュキューッと折り目を伸ばしちゃうのが、小人物らしい。市長様、スケベ工場長が女工さんにセクハラしてるわよ! 早く気づいてー!
■今井麻緒子ファンテーヌ。あら・・・いい!
今まで、数回見ていた今井ファンテ。申し訳ないが、イマイチだなぁと思ってたのです。地味といいますか・・・私に届くものがなくて。
それが、この日の今井ファンテはびしびし母性がほとばしっておりました。いやー、びっくりです。
最初の工場でのいざこざ場面では、可憐な雰囲気で、こんなに可愛ければ子供がいるって思われないだろうなと思わせる。
『夢やぶれて』では、消えた父親への恨みよりも、ただただ現状がどん底だ・・・という無力感。恋をしてたころは幸せだったんだろうなぁ・・・涙。
八方塞がり、どんどん悪化する暮らしが回り舞台舞台で繰り広げられ、いつしか娼婦にー。しかも病気。細いので哀れすぎです。
「牢に入れられたらあの子は死ぬ!」の言葉に、胸を衝かれます。それだけはダメなの!
■船長さん(佐嶋宣美さん)
ああ、これもいやな役! 憎らしいし、いやらしーっ 女子の敵。
■市長様・・・奥で様子を伺っている姿に葛藤を感じます。ジャベールがやってきた時はさりげなく背中を向けて。
■でーたぁー。ジャベール!!
不思議だ・・・ジャベール殿は重量感が増して重くなってるように見えます。貫禄が出かけてます。
岡ジャベ、赤線地帯の娼婦なんか虫ケラ扱い。何の感情も沸かないって顔で処理していきますね。
「まともな仕事に正しい報い♪」
俺は神の御心のままに日々を送っているのだと自信満々でやんす。あまりに自信があるので、前のようにふんぞり返ることはなくなったらしい。うん、いいですね。
■「知っていたら!」
バルジャンの後悔の気持ちがあふれる場面。
片ひざをゆっくり床につける動きが気になります。すばやく腰を下ろさないのは、腰痛ですか・・・? それとも、動きが早いとファンテに注目がいかなくなるから?
祐一郎は動きを雑にすることがないですよねー。どんな些細な動きも、全部音楽や相手とのタイミングで出してます。
■「しかし市長!」「やり遂げよう!」
ふふー、岡ジャベの「しかし市長!」の言い方、歌というより台詞的に。困惑してる様子が如実に出てます。
ベテランの彼に私がいうのも何ですが、岡様もものすごく表現力があがっていて、目が点でした。すごいすごい。芝居がかってる感じ、が抜けたというのかー。
祐一郎と岡さまが顔を向け合っていうココは、まぁ目の保養? お二人の美しい横顔が素敵。うきゃーっ
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