普通のカッコしてると、歌声だけが非常に際立って、もう!もう! 本当はキャー!!っと叫びたい気分でした。しませんが。
これで死んでも悔いはなし・・・ありがたや!と天に手を合わせかけたわ。
で、こんなスンゴイ歌を歌った直後の祐一郎さんを、武岡さんは引き止めなくちゃならないんです・・・ちょっとお互い気の毒な進行じゃなかろうか。
俺はやったぜ、と気分よく舞台を去りたいだろう祐一郎さん。を、あの、ちょっと・・・と引き止めます。微妙に、まだ普通の世界に戻りきってませんね。
武岡「ここまでで思い当たったことなどありますか」
祐一郎「いや・・・あの・・・ いろいろありすぎて・・・ ランチの時間がね・・・」
ざっくりとした質問、うーん答えにくいよと思った答えが・・・ え? ランチ? いま3時くらいだよ? 夜の部の前がランチなの?
祐一郎「ほんっとに、ありがとうございました・・・(ささやき気味)」
と、立ち去ろうとする祐一郎。場内からは「ええ・・っ(これで終わり?)」なざわつき。
武岡さん、頑張ってさらに引きとめます。
祐一郎「クンツェ&リーヴァイの・・・4作品が僕の10年間だったんだなと思って・・・」
言われてみたら、ほとんどそうなんですねー。ここらで『オペラ座の怪人2』どうですか・・・ふふふ。
「物狂いになって・・・ このあいだ伝統芸能の方とお話して・・・」
話の流れとしては、このコンビの作品で10年間物狂いのように邁進したぞ、ということか。と思います。
けれど、いきなりの、伝統芸能。その方の口真似しながら話していたのですが、とても女性的で柔らかな物言いでした。どなたなんでしょう?
「『大丈夫、あなた前から中がないから/ちょうどいいのよ』
ああそうなんだ。
『こういう、当り狂言のときは空っぽがいいのよ』
でも、僕の場合は・・・(といいかけたら)
もともと中がないから大丈夫よー、とね」
狂言?と分かったような、分からない話だ・・・と思ったら
「ありがとうございました!」と唐突に挨拶なさってから立ち去りました。
後にはぽかーんとしてる武岡さんと、われわれが残されたのであった。
武岡さん「私には分かりませんでしたが・・・」の正直コメントがナイスです。
(※↑コーフンしながらメモってたので、間違いがあるかもしれませんけどー。雰囲気を汲み取ってくださるとありがたいです)
ちなみにー、
「当り狂言」とは、
評判がよく入りの多い芝居。
「物狂い」とは、
1、何かの原因で正常な判断ができなくなること、乱心。
2、神の乗り移った者。
3、能楽で、悲嘆のあまり心の平常さを失って舞い歌いなどする人物、また、その芸。
(『広辞苑』より)
だそうです。
ぴったりだわー。つまり「評判のよい作品に神が乗り移った祐一郎が10年間出演してたよ」ってことか。あ、乱暴にまとめてしまったけれど、祐一郎さんの本心は自慢じゃなかったと思います、もちろんね。
それだけ、この作詞作曲家コンビとのお仕事で、自分の10年間が彩られていたなと思い返してらしたのだと思いました。
歌でも呆気にとられ、トークでも異世界の住民であることを披露してくれた祐一郎。ありがとう!
私のハート、いや細胞ひとつひとつにまで「祐一郎LOVE」と刻まれてしまったと確信しました。
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