2008/01/19

『テラビシアにかける橋』

BRIDGE TO TERABITHIA



ガボア・クスポ監督 2007年 アメリカ 95分



☆☆☆☆

女兄弟ばかりの貧しい家庭で育った小学5年生のジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)と、引っ越してきたばかりの個性的な少女レスリー(アナソフィア・ロブ)。学校を牛耳るいじめっ子のターゲットにされてばかりの2人はやがて親友同士となり、近所の森に美しい空想上の王国“テラビシア”を作る。(シネマトゥデイ)

>>>ネタバレ<<<



自分に自信がなくていじめられっ子で、絵を描くのが好きなジェス。貧しい暮し、姉妹ぞろいのきょうだい、父親は妹を可愛がっていて、家にも学校にも自分の居所がない。そして都会から隣に引っ越してきたレスリー。作家の両親のもとで自由な心を持った、まっすぐな女の子。
ある日、小川の向こう岸の森へ入っていった2人は、そこに2人だけの想像の王国を作っていく。



少しずつ、想像の世界で心を解放し自分に自信を持てるようになるジェス、レスリーも自分を理解してくれるジェスといきいきと遊ぶのを楽しみに。



見終わった後も、ずっとテラビシアの世界が私の心にも感じられる映画でした。



宣伝でおすぎが「泣きました!」ってわめいてたので、泣くのを宣伝文句にするのってもう嫌なんだよなーと思ってましたけど、ね。レスリーが突然事故で亡くなってしまうところの描き方、ぐっと来ました。しっかり感情の変化が現れてて、納得。



死んだことを受け入れられなくて、明るくなったジェスが無表情になり暴力的に。彼女の事故は自分のせいだと責める気持ちを吐き出すこともできず、どうしようもなくて、2人だけの王国に戻ってみると、恐ろしい影に襲われます。



でも、影は父の大きなカラダで消し去られ、自分は愛されてないような気さえしてたのに、しっかりとパパがジェスを抱いてくれるんです。びぇーーんっ 
事故は悲しいことだけど、決してお前のせいじゃないんだよ、って抱きしめてくれるパパと泣きじゃくるジェスに、もう堤防決壊でした。



↑このパパって『ターミネーター2』の悪役だった人・・・・あらー、ふくよかな感じになりましたが、どうりでちょっと顔が怖いんだわ。生活に追われているので、笑顔の少ない役だったの。



ファンタジー、というよりも。
CGはあくまでもこの子どもたちが作っていった王国を私たちに見せるためのもの、です。基本は友情とか、学校生活における嫌なことに立ち向かう勇気とか、他人を思いやる心とか、そんな人としての成長を描いた映画でしたー。



押し付けがましくなくて、セリフも説明調じゃなくて、うーん、いい映画でした! 子どもには適いません・・・



多かれ少なかれ、こういう世界って私も持ってたなぁ ある時期から、空想の世界を必要としなくなった(サミシイ)とか思ってたっけ。
今はそのかわり帝劇で喜んでますね。空想より、妄想力がたくましくなりました。



レスリー役、アナソフィア・ロブ。
『チャーリーとチョコレート工場』でガムを噛んでたいつでもトップを狙うアメリカン、の女の子です。
とっても笑顔がまぶしかったぁ~ きゅっと上がった目もとがいきいきしてて、魅力いっぱいでした。ちょっとロックテイストな重ね着の衣装もかわいいの!





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