2012/03/12

『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界 2nd Season』-2 ほとんど本公演見てる気分

■マリー・アントワネット
♪ILLUSION~或いは希望~(カリオストロ:山口祐一郎)



調子でてきたかな? ♪幸せの風景って、ささやきのまま終わってしまうので、ドーンと祐一郎らしさを期待する私には、物足りなさが残ってたらしい。ふふふ。キター!って感じですね。



スーツ2号は、ジャケットがロングコートになってました。シャツは光沢のある渋めのワインレッド。少し衣装を思い出す余裕でてきました。



出たしから内股でキメて、上方向をぎらっと見つめて世の中を動かそうとしてたわ。ライトがまぶしいのか、ものすごく目を細めながら。



ううーん、スーツで内股・・・・私のなかの笑いスイッチがオンになりそう・・・(ダメダメ、真剣なのだから、オフのままで!)



全体的に、ああもう、これだから祐一郎は可愛い的な心境です。一所懸命に歌っておりまして、でもって体の動きと歌がセットになっているので、それでスーツ内股での熱唱なのです。
不器用さんで、いとしくてたまらんー。



ジャジャッジャッジャ。



この世に不条理あふれる限り 私を求める人間たち~♪ (それは私よー、祐一郎~



どこまで どこまで行く人間よ・・・
望んだのは 自由なのか それともすべて幻(まぼろーーーしっ)か!



ありがとう! キマったよ!



さきほどよりも気持ちよく歌い、祐一郎は去っていきました。やったー! 祐一郎の規格外なとこがすきだよ。はみ出ちゃう感じが。



♪100万のキャンドル(マルグリット:新妻聖子)


もう何も言葉はないです。上演中の聖子ちゃんを思い出しながら、さらに磨きかかったマルグリットの表現にただ、吸い込まれた感じでした。
初演のときは、とにかく怒りが先にたつマルグリットでしたが、今回は、切なさや悲しさに満ちた歌でした。打ちのめされているけれども、どこかに希望を捨てない強さを秘めたマルグリット。静かな拍手が送られました。


♪流れ星のかなた(アニエス:土居裕子/マルグリット:新妻聖子)


あたしは今『MA』の舞台見てるよね、って広い世界が目の前に展開しているようでした。歌声で、あの『MA』の世界を作り出してしまう出演者の力に圧倒されます。
聖子ちゃんの胸いっぱいな顔を見てると、じわーっと涙が出てくるわ。


♪神は愛して下さる(アニエス:土居裕子)


土居さんのやさしい声には癒されます。シスターの服みたいな色あいのグレーでラインがすとんとまっすぐな衣装。体のラインがでるほうが、きっとお似合いなのに・・・と余計なことが気になる。


♪もしも鍛冶屋なら(ルイ:石川 禅)


ミラクル続きであります。ますますうるうる目な禅ルイ陛下、私をドキンとさせたきらめきから、国王としての重責とただの父親で家庭人でありたい、個人のルイとの葛藤で苦悩している陛下へと。


今、また『MA』が見たくなっている自分が・・・ 
初演を見たときの、「暗い・・・つらい・・・」から、その先へと続く人間の希望のようなものを感じながら、見たいと思う。私がオトナになったのかしら?
ブレーメン公演での変更点を伺うと、それなら見たいと思うように。


♪心の声(マルグリット:新妻聖子/アンサンブル)


聖子ちゃんも、やった!な歌い上げてのラストでキメました。気持ちよさそうー。


■武岡さん、曲名を忘れる。ふふふ。あわてて譜面を確認してあげる西野さん。でもすぐ思い出せた。


♪なぜあなたは王妃なのか(フェルセン:パトリック・シュタンケ)


パトリック&通訳のために聖子ちゃん。
チャラいキャラにすべく「キミ キャワウィーネ!」「マジデー」と仕込まれてました。そんなパトリックのほうが可愛い。でかいけど(祐一郎とは方向性の違う でかさだ)


しかししかし、2年前とはぜんぜん違って表現力がぐっとついてた! すばらしーい。


お友達から聞いたのですが、今年(去年なのかな?)のドイツでの人気投票で1位になったのですって。いつも2位だったらしい。うん、うん、このいい声に表現力がつけば1位になれるんだね。


♪すべてはあなたに(フェルセン:パトリック・シュタンケ/マルグリット:新妻聖子/アンサンブル)※英語


白タイツのパトリックを思い浮かべつつ、若い青年の声が切なく恋人に想いを伝える歌に聞き入りました。英語版の歌詞は、日本語よりも素直に愛を語ってるのねー。
聖子ちゃんと並ぶと、サイズが違いすぎて大きさがまた際立つわ~ 


苦しみの彼方に(フェルセン:パトリック・シュタンケ/マルグリット:新妻聖子/アンサンブル)※ドイツ語


ドイツ語になると、パトリックの声が自信にみちたものに。ドイツ語の特徴っぽい発音に触れるたびに、歯切れのいい歌声ととても合っていて、ドイツ語習いたくなる。発音は英語より楽だと聞くけれど、ほんとかしら・・・ グーテンターク!


伸びやかで美しい楽器を思わせるパトリックの声の響き。低音もきれいに出るのですね。これは、本公演を見てみたくなります。ドイツ行きたいー。


ドイツ語でのアンサンブルさんたちのコーラスが、これまたきれいに音が響く。さらに、切ない聖子ちゃんの声が加わります。


息切れって言葉はパトリックにはなさそうってくらいの、広がるラストのロングトーン。今日のロングトーン選手権はパトリックの優勝
今も耳に残る、高く天上までも届くような、フラーーーーーイ!


断頭台のマリーの姿とマルグリットの悲しみでの幕切れから、フェルセンの想いに包まれるラストなら、少しは救われるというものです。


■余談
Patrick Stanke でyoutube検索してたら、ゲッセマネ歌ってるのとか、ラダメスとか。ジキハイでのお姿も見つかりまして(熊みたいー)、見入っちゃったなー。大きな体が生み出す迫力ボイス。


・・・だけど、Lady Gaga歌ってる(Sommernacht des Musicals 2011)ホイル包み状のパトリックにズッコケたわぁ でもどんな格好してても、いい声でカッコいい!


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