2012/03/25

『ジキル&ハイド』-3 殺害場面

カンテラがゆらゆれと動く市民のシーンが印象的だったところ、おお、カンテラが・・・ カンテラ・・・みえない。



セットは、半円状の2階建て回廊が登場。導線が広くなって、役者さんたちは大変かな。ジキル博士のお屋敷が広く見えるようになったけれど、屋外シーンは、そのぶん多少せまく圧迫感がありました。



冒頭の、父への思いを語る場面が新曲? 長くなってて、理事会開始が遅くなりました。あ、ジキル博士は理事会にあまり遅刻してなかった!
なぜ、この精神の病を治療したいのかという理由付けが分かりやすくなったかもしれません。哀しい場面ですしね。



新演出で、見所になるのは<殺害>の場面だと思います。まだ、こなれてない感じでした。終盤、もっといい流れになることを期待。



鹿賀ハイドのときは、目の前に立つだけで相手を圧倒してました。見るからに凶暴そうで、危ない!男でした。アハハハ!って笑うの好きだったんだよなー、すっごく馬鹿にして楽しそうで、良かったんだけど、石丸ハイドはなかったです。



■殺害方法が変わりました。



1幕で殺される司教(若泉亮)、ロープに吊り下げられた荷物が次々に落下。必死に逃げるも、炎に追いかけられて死亡。ひいいー。





<どん底>で天井から降りてきてたロープが・・・SM的な宿ですか?と気になっていたのだけど、司教殺しのために使ってました。<どん底>ではインテリア・・・?


物語的に殺され方が、というよりも、舞台の保安的に非常にどきどきしてしまいました。襲われる方が真上の状態が見えるので、避けられるはずと思いながらも、事故が起きませんようにと祈ってしまう。


炎もけっこうボッと上がってて、なかなか派手です。火の出るタイミングがちょこっと微妙で(笑) 司教、逃げれたよって感じ。
その辺は今後いいタイミングに安定してくるでしょう。


2幕での殺害。
2番目はプループス卿(KENTARO)・・・おお、目をぐさっと刺されて死亡です。ぐっさり刺されました。残酷だなぁ


この辺で、鹿賀ハイドが殺す相手をはっきり意識して憎しみを込めて追いかけてたけど石丸ハイドは快楽殺人者っぽさが強く感じられるなと思ってました。


端整なお顔立ちのせいか、殺人技法が凝ったからか?
うーん、技法が凝ったせいかな。残酷さは石丸ハイドが強いけど、恐ろしさは鹿賀ハイドがより深かったように思います。


続く3番目、サベージ伯爵(石飛幸治)。これは随分変わりました。
鹿賀ハイドを目撃してる伯爵は、ハイドが目の前に登場して迫っただけで死亡だったのが(<何もしないのに死んだ>。すきでしたけど、コレなくなっちゃった)、
背後から首を絞めて殺害。


うわぁ 怖いと思ってる時間が長くなったんじゃないか?


より、派手になりましたが、道具が増えた分、ハイドの怖さが薄れたかもしれません。天井から下がる荷物に目が行って、ハイドの恐怖感が半減したような。


今のところ、鹿賀ハイドの殺しのほうが上手かった、とは思います。でも開幕したばかりだったので、比較するのは申し訳ないですね。



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