2012/03/22

『ジキル&ハイド』-2 踊るアターソン

けいごさーーん!



お久しぶりですー、スタスタ歩いていて(なんとなく心配して見てしまってた)、さらに踊ったー!



踊るアターソン、でした。



私の観てきたアターソンは、石川禅さん、戸井勝海さん、そして吉野圭吾さん、の3人です。



いずれも、温かくジキル博士のよい友人でありましたが、圭吾さんほどダンシングしてた方はいませんでした。
<どん底>のダンサーに混じって、うきうき踊ってましたー。わぁ~



ってか、<どん底>では一番楽しそうです。楽しむときは楽しまないとね、という態度が、世の中とうまくバランスを取っているらしい人物にふさわしい態度だったかと。



どちらかといえば、女性相手にはお堅い印象のジキル博士(しかし、石丸ジキルはそれなりに女性の扱いが出来そうな雰囲気でしたね)と、対照的なアターソンの柔軟な雰囲気が引き立てあっていたのではないか。



いやぁ、もう何よりも、圭吾さんが歩いて、踊ってたのが嬉しくて。
町の雑踏にまぎれつつ踊っていても、圭吾さんはどこにいるか、ちゃんとすぐに分かります。タメと動き出しのタイミングが緩急ついてて、とてもキレイ。ほわぁ



あとね、圭吾さんってシリアスな演技も良いんですよね。こんなに華麗に踊る人だけど、とてもとても繊細な表情とやさしい声。


実験に没頭、婚約者もかまわずに籠る友人を心配する姿が、優しくてじんわりだった。
この薬を取りにいって来てくれ!と(→自分で行けよ、って思っちゃうよね?)頼むジキルを、君を信じているから大丈夫だな?って顔して、お使いに行ってくれるんですよー。


やさしい。


エマが心配して会いに来たときも、エマをなだめて帰しておいてから、執事プールを問い詰める。カッコいいっ


そんな優しい友達思いが伝わっただけに、ラストの銃声が強く胸を撃ち抜きます。ううっ


自制しきれない以上、エマへのジキル博士の気持ちがわかっているだけに、撃つしかなかったのですよね・・・哀しい。


苦しいアターソン、だけどすうっと立つお姿が美しすぎでしたねぇ 細身のスーツで、客席に背中を半分見せながら、すっと片手をまっすぐに出して、射撃。画のようじゃのう、と泣きながらもうっとりと。





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