2012/03/19

『ジキル&ハイド』-1 フレッシュフレーッシュ、で歌える~♪

ジキル/ハイド:石丸幹二、エマ:笹本玲奈、ルーシー:濱田めぐみ
アターソン:吉野圭吾、ストライド:畠中洋、プール(執事):花王おさむ
ダンヴァース卿(エマの父):中嶋しゅう



KENTARO、石山毅、石飛幸治、若泉亮、岡田静、山田展弘、寺元健一郎、二宮優樹、吉田朋弘、
松岡美桔、島田彩、やまぐちあきこ、山中美奈、関谷春子、岡村さやか



指揮:塩田明弘



歌唱に関しては(エマの父以外・・・・)聞き応えがあって、なおかつ鹿賀さんジキルのころよりも全体的にフレッシュに~



若い歌えるメンバーが揃ったのは、嬉しい点。初日あけた二日目の観劇のためまだまだ手直しがあるところでしょう(ジキルのかつらが変わったとか)。



アンサンブルも時々バラけてましたが、でも、これはどんどん良くなるとおもう。



(えー、エマの父に歌ってよいって決めたのは誰ですか。これだけいい役者が揃って、音をはずしまくって玲奈ちゃんと父娘のデュエットだなんて、ひどい。しんみりしたいのに、げげっと驚いてしまって、気持ちがさめるわ・・・)



■石丸ジキル/ハイド
前の方=鹿賀丈史、があれだけ濃い目だったので、どんな風に?とどきどき期待しつつ。



冒頭の理事会に登場した姿。あの微妙な長髪が似合っているわ(前の方との個人比) おおー。



ハイドが現われたときのザンバラ髪も、ばさばさじゃなくて艶っとストレートで、ビジュアル系バンド的な麗しさが。おおー。



とにかく、見目麗しいです。それだけで、新しいジキハイを感じましたー。
(あ、しかし鹿賀ジキハイも大好きでしたよ~)



理事会での態度などからは、情熱はあるが若さゆえに世渡り下手な青年の姿です。アターソンとのやりとりも、若者らしくとがってます。
最後まで、若者のいきおいを感じさせてくれました。







■変身について。
鹿賀さんは、はっきりとジキルとハイドを二つの人間としてまったく違うように表現してました。それはそれで、面白かった。が、うっかりすると滑稽に見える恐れがあったと思います。
あの「対決」シーンは、真剣であっても、いや、熱演であればあるほど、何故だかどうにも笑いのツボに刺激が来たものなぁ


石丸ジキハイは、彼のひとつの体に存在している二面性のうち、凶暴性とか欲深さ、嫉妬心が自制せずに出てきたら、という感じです。


「対決」のジキルとハイドがせめぎ合うシーンでは、テンポが上がっていくにつれ、ジキルとハイドの垣根がなくなって、ひとつになりそうな方向で進みました。どちらが勝つのかが分からず、どきどきする!これは新鮮! 現代的な表現だなぁ 


多重人格のように表現してもいいし、理性や思いやりの心がなくなったら?という風に見せても良かったんですね・・・ 映画版のジキハイでも、石丸的なアプローチじゃなかったはず。いいですねー。


■LOVE
これも、フレッシュな配役のお陰であろうか。とにかく、今までは婚約者エマよりも、はるかにルーシーの存在が大きかったです。エマにはいいデュエットがあるのに、活かしきれなかったんですよね。
ヘンリー&ルーシー>と、エマ。


ところが玲奈エマだと、ヘンリー&エマ>そして片思いのルーシー、という形。2人の愛を感じられて、LOVEあふれてたぁ
エマの静かながら、芯があって、まっすぐにヘンリーを愛してる姿がりりしくて美しかった。


今回観て、本来的には、愛する婚約者をもつ悩める科学者と、彼をほのかに思う娼婦の関係だったのだなーと思いました。
だからこそ、ハイドになって娼婦のルーシーに執心するのがありえない衝撃な訳だ。


Take me as I am ありのままの♪
やっと、このテンションあがるこってりメロディを歌ってくれる二人が揃った・・・・神に感謝!
うっとりの愛の歌。


ヘンリ~、花火終わっちゃったぞう~(圭吾アターソン★)  って、言っちゃうよね。二人が仲良くて。


全体的にも、ヘンリーとエマの恋人たちの物語。そこにハイドの出現という事件が起こり、悲劇的なラストを迎えるという二つの大きな物語がぐっと交差していく構成なのが、際立つように。
ラストの花嫁に抱かれるヘンリー、が納得です。ラブストーリーとして観れちゃうの。


■にくらしい人
人間って欲張りですよねぇ その分、理事会メンバーの憎憎しさが薄くなったかもしれないと感じました。


もっと下衆でごうつくばりで、見栄っ張り、浮かれた人々として頑張ってほしい。
鹿賀ハイドが、仕事人みたいに殺害していくの、けっこうカッコよかったのです。こんな奴なら、ひどい目にあっても・・・と思わせるくらい憎らしい人たちであってほしい。


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