2005/08/14

『亡国のイージス』

2005年 127分 監督/阪本順治



☆☆☆



セットを作った人たちと、真田広之に。



ネタバレありです。





原作を読んだオットと、未読の私とで観賞。



サスペンスの醍醐味を楽しむためには、荒唐無稽さは、そのままにしておいて、現実世界の状況とくっつけない方がいいのにー。監督の意思だろうけど、日本の社会に繋げたら、話の突飛なところが気になってしまう。



例えば人物の背景、状況とか。父の暴力のために母が自殺した、ってあれだけのシーンじゃ分かんないよう。寺尾聡の副長が首都にミサイルを向ける根拠と、部下を引き連れてこれた理由もよく分かんない・・・。純粋に絵空事として作ってほしかったデス。あ、これはたぶん私のせいだけど、制服モノだと大物以外が同じに見えて、しばらく人物の見分けがつきません。もっと名札映して~っ



真田広之の役は「仙石せんにんごちょう」なんですが、せんにんごちょうって漢字すら伍長?までしか分からず、この人の仕事はなんでしょうかと初っ端からハテナ。因みに正解は先任伍長=部隊における海曹士の勤務指導ばかりでなく、特に若い隊員については健全な生活を親身に指導し、また、海曹士の士気の高揚及び融和団結の強化に関して指揮官等に意見を具申する だそうです。



でも一番困ったのは、冷血な工作員のヨンファがあの場面で仙石の息の根を確実に止めずにいることね。それまで百発百中だったのに、ここだけ弾が急所を外してるし。あと、背中向けるか? んんんー、そりゃ仙石が最後に勝つんだろうと思って見てるけど、それにしても甘い。 女工作員も思わせぶりだったが弱かったなぁ・・・ あんなすぐ負けるなら要らなかったんじゃない?



でも真田広之バンザイ!って目線で見ると楽しいです。意外と顔が引き締まったままだなぁとか、背中も素敵とか、目がきれいとか、声もいい!とか。撮影では一番ツライ目にあっただろうなぁとか。



他にも谷原章介は、このところ情けないエリート役ばっかりね、吉田栄作の小顔&足の長さに今更驚いたヨ、佐藤浩市のスーツ高そう、とか思いながら見てたりしました。



そうそう、真田広之と佐藤浩市は同じ1960生まれ。一才下に中井貴一。40歳を越えると雰囲気で随分違って見えるものですね。芸歴のせいか中井>真田>佐藤 かと。



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