■泉見洋平マリウス。
今回のマリウス(泉見洋平、藤岡正明、山崎育三郎)のなかでは、抜群にふつうに見えたのが泉見くん。
泉見くんがふつうかー、えーって感じですが、別の日に見た藤岡マリウスがものすっごく弾けてたので、驚いたの。
バルジャン邸のフェンスを壊さんばかりの敷地内への進入と撤退・・・どうしたんでしょう。他の日も見れたら少しは分かったのかもしれないんだけど、一日だけだったので、見た日の印象ですね。
育三郎くんは、前も書いたけど、堅物マリウスって雰囲気が足りなかったと思うので。きらきらしすぎたとも言う。これからもがんばってね・・・というあたりでした。
■もう離さないよ~♪
塩田さんの指揮の「タメ」がなくなったように感じませんか? テンポはもしかしたら速いのかな・・・という程度なのだけど、もったいぶったタメがなくなってます。さくっと進む。
慌しい再会の場面だから、バタバタしててもおかしい訳ではないですが、かなり慌しく聴こえましたね。
コゼット!せっかく会えたのに、なぜベンチに座りに行くのか?と疑問がわくなぁ どうして?
で、そのコゼットを追いかけて言うマリウスの歌が「もう離さないよコゼットコゼーット♪」です。ふふふ、妙に好きなんです、ここ。
いちばんワザとらしくなく出来たのは、泉見くんでしたよ! 拍手!
しつこいですが、藤岡くんはコゼットに突進して、度を越えたコゼット・愛の表現を。コゼット、びっくりして後ずさりしてたもの。思い出し笑い出来るわ。
育三郎くんは、メリハリがちょっと足りなかったなぁ 素敵な雰囲気は出てました。
■カフェ・ソング
以前の泉見くんは、もっと歌い上げたと思います。やや控えめな歌い方が、かえって残されたマリウスをうまく表現できてたように感じました。ご本人はどう感じたのか分からないけれど、私は自然な感じで切なく聴いてました。
不思議だ・・・僕をここへ 誰が運びいれたのか?
これは、どのマリウス役もきゅーんとさせられる場面だなー。弱ってる感じが!コゼットのように甲斐甲斐しく世話したくなるよう。
(あんなに悲惨な幼児期を過ごしたというのに、コゼットはなかなかの女子に育ちました。パパのお陰か。亭主関白のふりで実権を握るタイプだな。むむ、やり手・・・)
そして、せつなさ爆発のラストへ。
マリウスのことで言えば、結婚式でのテナルディエへの振る舞いが、すっかりオトナの男。コゼットをしっかり守る顔になっているのがポイント。責任感がこの凛々しい姿に変えたのねー。
あとは、バルジャンとコゼットが再会してる横で、じっとコゼットを見守ってる姿。セリフが最初だけなこともあり、じっとしてるんですが・・・ですが、ただ居るのか、それともコゼットを守っているのかは違うんですよね。
泉見マリウス、しっかりコゼットを見守ってましたっ 彼に託して良かったよ、バルジャン。
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