2008/03/12

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

原題:MY BLUEBERRY NIGHTS 2007年 95分 WONG KAR WAI監督



☆☆☆☆ (試写)



派手さがはなく、地味目な作品です。
ウォン・カーウァイ監督のファンか、キャストの誰かのファンならば。NYから●●マイル、とか数字を出すのは『恋する惑星』みたいでもあります。
物語については、公式HPの最初に流れてるトレイラーが全てです。これ観たら、見逃したシーンないかもよってくらい。



それにしても本当にアメリカで撮ったのかしらと思うような、特に失恋した直後からメンフィスまでの間は、しっとり湿度を感じる演出。風景はからっとしてるのに、役者さんたちの表情がとてもしっとりしてました。やはりアジアのココロなのか?



「昔のアメリカのイメージ」っぽいアメリカでした。現在のアメリカなんですけど、何となく70年代の感じというか。そのへんも、違和感があって面白いところです。



ガールズ・ムービー



ブルーベリー色なポスターも女子的映画。王子さまはジュード・ロウで。
衣装も良かったですよー。エリザベス(ノラ・ジョーンズ)が最初に着てる青系のワンピースの着方と、レイチェル・ワイズの色気のあるワンピ、それからナタリー・ポートマンのお金ありそうなワンピの着こなし。



ノラ・ジョーンズは笑顔が可愛らしく、演技も落ち着いてました。歌も顔立ちも好きなので、何てかわいいの~と羨ましく思います。



恋人に裏切られたあと、思いを断ち切れないエリザベスが旅にでて、出会う2人の女性。2人ともとても好きな女優のレイチェル・ワイズとナタリー・ポートマン。
どちらも主役を張る女優が、なぜに出演したのか。いや、脇が豪華でありながら、主役をくわないように演じられるって良いです。この2人の存在感が自然で良かった!



特に、レイチェル・ワイズの演技が素晴らしかったです。泣き顔と、その後のようやく自立し始めた顔が良かった。



ジュード・ロウ



私は、ジュード・ロウによしよししてもらいたくて、観ながら悶えていました。ちょっとよれっとしたジュード・ロウが良かったなぁ うぬぬ、やはりいい男だった。



ひとりでひっそり防犯ビデオを見るとか、暗いだろうよ、それ・・・ でもでも、ジュード・ロウが言うと意味ありそう。愛を求めつつ、ひとり生きる感じが村上春樹作品の何かを思い出させたり。春樹作品の「僕」みたいな雰囲気もちょっとあるような気がしました。



しかもすっごく優しい男なのです。優しすぎるー。席を予約しておいてくれるだなんて。秘めた恋って切なさにあふれてて、きゅんとします。
でも、鼻血の栓を・・・ティッシュを鼻につめたジュード・ロウを観る日がやってくるとは思いませんでした。あはは。これまたかわいいんですけどね。



cafeのインテリアもかわいくて、こんな店があったら通うわ・・・ そして売れ残るブルーベルー・パイを注文する小さな女の子になりたいッス!



手紙



ハガキを手にとったときのジュード・ロウ(ジュード・ロウに夢中らしい)の表情が、またまた胸キュン。この分じゃ、キュンキュンで寿命が縮まったかもしれない。
作中に登場する手紙を見ていると、やっぱり素敵だなと改めて思います。書きたい人はたくさんいるのだけど、睡魔に襲われる毎夜~ 



手紙は書くのも、もらうのも大好き! 気持ちが温かく伝わって来ますよね。





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