2008/02/16

『チーム・バチスタの栄光』

中村義洋/監督 2008年 120分 公式HP

竹内結子/阿部寛/
吉川晃司/池内博之/玉山鉄二/井川遥/田口浩正/田中直樹/佐野史郎
野際陽子/平泉成/國村隼

☆☆☆★



オットが原作を読んで面白かったというので、一緒に見ました。
このミス1位、という栄光が映画の評価を邪魔したような気が。ぐいぐい引っ張るサスペンス度、困惑させられる度が低めに感じたので、ま、こんな感じの☆で。このくらいだったら2時間ドラマで十分じゃないか。



ストーリーなどについては省略



■完璧のはずの手術なのに、患者が連続して術中に死亡。バチスタ手術のリーダー桐生(吉川晃司)が内部調査を依頼。



良かったのは、意外と吉川晃司が普通に医者に見えたことです。ガタイが良いのも、アメリカ仕込の颯爽とした医者風情で、なかなか。セリフも多くないし、なぜ死亡したか?人に言えない自分の病気のこともあり、やや暗めの感じもヨシ。



最初の内部調査の結果を「手術に問題なし。単なる残念な結果」とするなかで、チームの誰もが怪しい・・・かも?と観客に思わせつつ、でも怪しくないし、というところを見せてほしかったなぁ 田口から見た感じの「個性は強いが、腕のいい面々」、としか映らず。



唯一、何かありそう!と思わせてくれたのが佐野史郎。ラストの手術での緊張の糸が切れた後の演技、良かったです!やるな、史郎!



■阿部寛、つい爽やかに!
原作に沿ってなくても構わないんですが、初登場あたりでは、傍若無人で人の弱いところを攻撃して歩く厭らしさ満点の衝撃。しかしラストの謎解きあたりでは非常にカッコ良くなってしまいました。
もっとねちっこく嫌味炸裂しまくっててほしい。頭はいいが、最低なやつ、のままでいてほしかったものです。阿部寛ならもっと出来たのに・・・



いや、最後まで最低な男だと思って見た方もいるかもしれません。私がおじさん好きだからなのかー。



マイナス要因はどこに



まずは単に私が竹内結子をあまり好きじゃない(声がねー)ので、それがマイナスになったかも。すまん。女性が2人になったので、看護師の井川遥が、紅一点のはずが、埋没しちゃいました。



原作のように「公平くん」役は男性で、できればチーム・バチスタに入ってた田口浩正さんあたりが演じてくれてればもっと良いのにー。これはオットも賛成のようでした。



物語が真相に向かって突き進む感がなく。どんでん返し(犯人はあなた、と一度に言ってから、実はだったと分かるとことまで)の演出に不満あり。



大団円っぽいラストになるのかと思わせておいて、実は犯人を引っ掛ける罠を白鳥(阿部寛)と田口が仕掛けてるのは、ミステリ好きの私としては、うわぁやられたー!と思いたいところ。しかし、あ、そうなの?っていう程度にしか驚けず。がっくり。



単調なんですよねぇ



ミステリは、ドキドキか、わくわくか、驚き、どれかひとつはないと!
(どれも感じられず)















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