2014/05/06

『レディ・ベス』4/20マチネ この組み合わせ、好き

ベス:平野綾 ロビン:加藤和樹
メアリー:未来優希 フェリペ:古川雄大
ロジャー・アスカム:山口祐一郎
アン・ブーリン:和音美桜 キャット・アシュリー:涼風真世
ガーディナー:石川禅 ルナール:吉野圭吾

去年の初・ミュージカル観劇(二都物語で芳雄くんにメロメロ)に続いて、初・祐一郎となった友人を伴って。
2階A席、センター。

■前日は分らなかった、床面の装飾やライティングや背景の映像の美しさも堪能できた。星々が動くなかに立つ祐一郎、ますます偉大な先生という感じ。ぱああっと星が広がると、ホェーっとお口があんぐり開いたわ。わぁぁ、きれいきれい。
この舞台演出では、断然2階席のほうが効果を感じられました。

結論から言えば、恋人たちがお別れを決意し、ベスが戴冠するところで友人は号泣していたので、私としては大満足でした。祐一郎さんもいいお声だったので、私が心酔(祐一郎以外に使えないわ、こんな言葉)しているお方の元気なところを見てもらえたのが一番嬉しかったということで。

感動冷めやらぬ友人に、冬には芳雄くんと祐一郎さんが共演するよ!(M!)と耳打ちし、連れて行って~♪と言わせました。イヒヒ。東宝さま、お客様確保しましたよー(褒めてー)

■未来メアリ、ロミジュリでの爆発ぶりが見事だったので、楽しみでした。期待を裏切らない迫力の歌唱。体格がいいほうが、舞台映えするんだよなぁという当たり前のことを痛感する、吉沢メアリとの比較でした。どちらも持ち味が出て良いけれど。

吉沢メアリが、個人的なベスへの憎しみが強く感じられましたが、未来メアリは憎しみも去ることながら、よりカトリックへの信仰心からベスを攻撃しているよう。
自分はまもなく死に、ベスが王座に座るだろう、と和解の場面がありますが、吉沢さんは、この時も個人的な和解があったという感じ。未来さんは、和解したようでしていないところが印象的な去り方でした。

どちらも正解なんだろうと思うし、父の血脈を受け継いだ人間が自分の後継者であってほしいのも人情でしょう。反面、母や自分を追いやった元凶でもある点では、憎さは薄れるものではないでしょう。
女王としての格を持ちながら、女性としての一面もうまく見せるメアリの人物像だったと思います。

チケ取りの時点では加藤和樹さんの印象も特になく、見るまではどんな感じだろうなーとのんびり構えていたわけですが、やーん、素敵なロビンでした。
GW観劇の方たちが育三郎ロビンが男っぽくなってると鼻息が荒くなっていたので、次回が楽しみですが、開幕1週間のこの日においでは、断然、加藤ロビンが素敵だった

声もいいのですねー。声楽出身じゃないところも、ロビンのワイルドさが引き立つ。庶民でも、人間に品があって基本的にまっすぐな(でも暑苦しすぎない)青年です。ロープで移動する姿も、育三郎ロビンをリード。

酒屋につれていくときの、まだ恋に無自覚な雰囲気からの、ケンカして戻ってきたベスを見たときのキュンキュンぶりとかー。

バルコニーのベスに向う場面、朝を迎える場面、うふー、どちらも男っぽくてデレデレした。スミマセン。朝までは・・・って、ほんとにロミジュリでしたね。私幸せ、というベスを支えてる加藤ロビンが、これまたカッコよかったなぁ ぽわーん。
平野ベス・加藤ロビンのコンビだと、心と体が相手をしっかり掴んでいるなぁと思えたの。

あと、古川フェリペと、お互いに状況を分ってるデキル男感がでていたのも、良かった点です。平方フェリペは全部分かってたのか、たまたまの行動なのか図りかねたものですから。

クールなのは、古川フェリペ。衣装の裁き方もきれいでしたし、王子らしい尊大な感じもうまく出てました。抑えた歌い方(つまりクールな歌い方)も見事にはまっていて、情熱の国スペインの男どもは、喰えない男どもだのう・・・と満足。圭吾さんとのダンスもセクスィー! 眼福でござる。

いろんな組み合わせで見たくなりますねー。
今回は、どのWキャストでもがっかりはなかった(花總ベス、石丸アスカムは未見ですが、問題なしと信頼)

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