2014/05/02

『レディ・ベス』4/19マチネ マイ初日はG列 オペラグラス構えよし

11日に初日を迎えた『レディ・ベス』 開けてから1週間という時期の観劇です。@帝国劇場

ベス:平野綾 ロビン:山崎育三郎
メアリー:吉沢梨絵 フェリペ:平方元基
ロジャー・アスカム:山口祐一郎
アン・ブーリン:和音美桜 キャット・アシュリー:涼風真世
ガーディナー:石川禅 ルナール:吉野圭吾


へなへなの出演者名の紙に憤慨しつつ(もっといいものを作ってあげて)このへん、東宝っぽいわねと思いながら着席。
ああ、お腹イタイ! やっぱりでしたねー、コーフン高まりすぎて腹痛起こしてました。

1階G列の周囲は、オペラグラスを的確なタイミングで構えるお嬢様たちがたくさん。FC席だったから余計に祐一郎スナイパーが揃っていたのかも。近いけど、祐一郎がでるとたまらずオペラ掲げる私。手とか、笑顔とか見たいんだもん。
近いわー。舞台化粧の香りがして、ますますテンション上がる!

この日は、ほとんど事前情報を入れずに観劇。観劇時の祐一郎さま配分が分っていないので、全部真剣に見てます。見終わって、これ意外とフェリペとルナールの登場以外は真剣モードで進行と気づきます。スペイン組が和ませてくれてるってことか。

■恋愛の分量、政治の分量、先生との分量、なかなかいい塩梅です。ロビンとのやりとりが、すこしダレる?と思ったけれど、翌日の観劇で思い直しました。ロビンとの関係のなかでの、ベスの成長ぶりがググっと見えるようになれば、ダレないと思われます。
公演回数が重なれば、もっと見栄えするでしょう。期待。

始まったばかりなので、平野ベス、吉沢メアリ様あたりの歌いっぷりが120%。気合が入っているのはいいけれど、見る側としたら、歌い方にメリハリが欲しい。しかしこれも、回数を重ねれば徐々に密度が濃く良い方向に変化するでしょう。期待。

・平野ベスに関しては、150%でも何でも構わないかも・・・ だって、とにかく可愛い。全部一所懸命歌唱でも許す!いやー、お人形のように可愛いお方で、めろめろでした。リボンで装飾されたピンクやパステルブルーの衣装が問題なく似合うなんて。可愛い上に声もいいのねってことで、このまま帝劇のアイドルになってくれないかなー。

と、思ってたら『M!』のコンスタンツェにキャスティグされましたね。楽しみ。

・吉沢さんといえば、私にとっては号泣ミュージカル『夢から醒めた夢』の吉沢ピコだったの。あのカワイイ子がこんなに!という感じでしたけど、歌える方なので、これまた回数をこなせば自分色がうまくでてくるでしょう。体格面でも、翌日見た未来さんのほうが、しっくり来ることはくるのだけど、線が細いからこそ、ギリギリのところで女王を務めているという雰囲気も。まだ<吉沢さんが頑張っている>ところだったので、これからに期待。
未来さんが最後に一気に崩れたのに対し、吉沢さんは最初から自分の立場に不安を抱いているという印象でした。なので、当初から痛々しさが強かった。

・涼風さんの贅沢な使い方に、東宝の本気を思う。なんて勿体無い配役なのか。ガーディナーが屋敷に乗り込んで、ありえません!って言ったときは、アントワネット様ーと皆さまの脳裏に浮かぶよね。禅さんといくつもご夫婦役で出ていることもあって、涼風&禅さんが並ぶと、一瞬他の作品が思い出されます。

ただ、お二人ともに役を良く体現していて、素晴らしい。涼風さんは、ベスのことを母のように姉のようにとても大切に優しい心で気にかけているの。ベスの城のなかが、安全で守られた場所であることが良く分かります。

・禅さんは、聖職者でかつ権力に親しんでいる傲慢さやズルさがにじみ出る。ただし、時折カワイイ。ズルイ。
彼は彼の正義があって司教としての任務にあたっているのだなぁ とも思う。見解の相違・・・
どんだけお口が臭いのかしら。禅さんがそんな役だとは! すごい演出ですね。なんでお口臭いキャラになったのか、小池せんせいに聞いてみたいものだ。心臓が悪くても、口臭にならないような気が。胃も悪いの? 虫歯?
トークショーとかで言ってくれないかな。

そんな禅さんといいコンビネーションなのが、ルナール吉野圭吾さん。いやーーーーっ ス・テ・キ! 素敵素敵素敵。
麗々しい挨拶のポーズとか、皇太子に対する態度、そしてガーディナーをうまく使ってスペインのために動く策士っぷり。ぴったりすぎよ。つめたくされたいー。

ガーディナーが口説いても、ちっともなびかないのねー。フェリペ殿下といい、スペインの男たちはなかなか宮廷交渉術に長けているようです。スペインにはスペインの理屈があるのだというのが、分かりますね。

でもって、スペイン組の皇太子、この日は平方フェリペ。近くで見たせいなのかもしれないけれど、馬鹿な降りした皇太子ではなく、ちょっと天然の皇太子って感じでした。(翌日の古川フェリペは、ちゃんとフリしてるのが表現されてた) ああ、天然風味・・・さすが浦井くんと同じ役をするだけある。
育三郎ロビンがチャラくて甘い流れ者~だったので、若手男子が二人してほわーんとしたのが、残念に思えます。
平方フェリペは宮廷人側なので、やはりきれいな言葉と美しい所作でお育ちがいい雰囲気を出すほうが、ロビンとの関係にメリハリがでるんじゃないかな。

あと、歌ね。歌い方にもメリハリを! 初見だったこともあり、おねえちゃんたちと遊んでる場面のあくーるへっ(a cool head)が、あくーる?なんだろう?ってしばし疑問符が。
ちゃらくしたかったのは良く分かるのだけど、ちゃらくても、君は王子だからね。隠しても隠し切れない王子っぽさが必要なのよ。
ダメだったわけじゃないが、今後もっと王子っぽくなりますように。

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