2012/05/27

『エリザベート』5/12-6 エーヤン!

■君の美貌が力になる~♪



言われてみたいなぁ まぁでも、美貌って衰えるから大変だよね、と。



皇太后に子供を返して!と詰め寄る瀬奈シシィ、お断りよって言われたあとの反応が、ムキィ!ドスドスーッ!っとかなり怒ってました。



でもって、またまたわかってない男=フランツが、ママの味方をするので、さらに怒るシシィ。



さすがに私も同情する場面です。世継を求められるだけのアタシ・・・女の子でも、とられちゃうし、ムッキー!ですよねぇ



美しい妻とともにハンガリーへ行きたいフランツ、ここの夫婦の会話も、もはや夫婦ではないわ。哀しいのう。



世継を産むこと、美貌の皇后であることが望まれたとしても、誰もシシィの心を受け止めてあげられてません。



■エーヤン、エリザベート!



何かが・・・前と違ってたように思ったのですが、何だったか思い出せないや。ハンガリーの人々の動き方かなぁ うーむ。



■岸エルマー、かっこいいー。


似合うよねー、濃い目のお顔もまたぴったり。で、足長いよね? すごくスタイルがいいわぁ 祐一郎が助けるテロリストとして、文句なしの存在感。あ、声もでかくていい。


この調子で、革命家さんたちを焚きつけるシーンで、エルマーと閣下のデュエットとかないものでしょうか。というか、岸さんと祐一郎のデュエット聞きたい。岸アンジョもカッコいい兄貴っぽかったけど、デュエットしないもんねぇ


いたぞ!


が、例年ならば高い声で<芝居がかった>ように言ってたトート閣下、今年はまたもクーーール! 声を張り上げることなく、せいぜい周囲10メートルくらいに聞かせる程度の音量で、短く簡潔に。


いたぞ!


どこまでもクールな閣下なのか? 大きなボディで、足の長い岸エルマーの盾のようにたちはがかり、ハンガリーの国旗色のドレスで喝采をあびるシシィを見てる。


■娘ゾフィー。


小さな棺を登場させる仕草も、これまた大げさなものではなくなっています。さーっと。すーっと。見てよ、小さい棺に君の子を入れてみたよ、っていう程度ですね。


なんて冷たいのだ・・・・


■決して許さないわー!


瀬奈シシィのここの態度、子供を亡くしたことが悲しくて怒っているんじゃなくて、<自分の人生>を邪魔してる死=トート閣下への怒りという感じです。悲しそうじゃないんだよね。


フランツは、すごく愛おしそうに小さな棺を抱いて舞台の奥へと消えていくので、対比が哀しい。


■二人で踊った婚礼の夜を覚えているだろう・・・


うわわわ、ぞくーっとしたの! これも、風呂場か鍾乳洞か!っていうエコーが凄かったです。まさに、ボワワワンと音が響いてました。夢シーンだからですか?


俺の腕のなかでお前は震えた 早く認めるんだ 俺への愛を・・・


ここ何度かの再演では、甘えん坊風だったりささやき紳士だったりした祐一郎ですが、今年の祐一郎はオトコだから! しかも、冷血のオトコだからさ! 


闇が広がる 皇帝は何も見えない 


美しい高音が、感情をこめない閣下の美声が続きます。シシィの前に現われたくせに、ただ冷たく言い放つだけの閣下。素敵すぎます。


お前はあいつを破滅へと導くのだーーーーーっ


ラストは、劇場が震える低音がびりびりと伸びましたー。悪いオトコ、冷たいオトコ、自分本位のオトコ、でもステキ。


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