2012/05/18

『エリザベート』5/12-2 クールトート

■さぁ!はじめよう!



なんて歯切れのいいルキーニなんだ。
これまで、怪しそうな声で「さぁーあ」って言ってたのが、ちょっと短気で真面目なプロジェクトリーダーって感じの声かけに。これも私好きだなぁ きびきびしてる。



心なしが、死者のみなさまのお返事も、ほんのりやる気が・・・気のせい? 死人のわりにはやるか・・・って意思がありそうに聞こえたよ。気のせいか・・・・



■ズドーン!



フランス人家庭教師といちゃつくキーヨさま。かわいい。ほのぼのとしてます。でも、やらしい感じではないですね。愛人とも本妻ルドヴィカとも、それなりに楽しくやってそう。バレバレですけど、ま、いっかって感じで。



ココにおいで!って腿をぽんぽん叩いてて、なにそれ、アタシもそこに座りたい!と客席の暗闇で念じた方は大勢でしたでしょうねぇ 私もそのひとりだものー。



キーヨはいい声だなぁ 包容力と温かみが声にあって、シシィの幸せな子供時代を象徴する声となりました。この大きなものに包まれて、元気に暮らしてたのにねー。







瀬奈シシィ、ここらへんは。


後半、おや、これも新しいシシィ像よねって思う瀬奈さんですが、ここでは可愛く猟銃を撃ってます。


■春風さんのママ、好きだ。


鼻高々~♪の 高い声や、のけぞり具合など、どれも素敵。きちんとした風ですが、夫マックスの遊びも、ま、いっかと思ってそうな明るさがあって、楽しいのよねー。


■落ちたー。


トートダンサーたちがくるくるっと閣下を取り囲むスタート、何度見てもキレイ。それから、シシィをすっと持ち上げるとこ。すごく高いですよね。きれいに上がってました。


「愛と死の輪舞」
あ、オープニングでもだったけれど、閣下のエコーがすごいです。風呂場か洞窟のように響きます。いくら黄泉の帝王とはいえ、ワワワーンとしすぎじゃないかしら? お陰で、脳がしびれてワワワーン。


シシィに触れそうになって、熱い!って表情をしてたときもありましたよね。今回は、そういう<君に夢中!>的な表現は強く出てません。閣下ほどの方が、このような娘に屈しているようなところは見たくなかったので、これくらいで丁度いいわ。
かわりに冷血かも、自己中かも、という人間とは違う存在感を見せてくれました。


逃げようとするシシィの手首をすっと掴む。力を入れてなさそうなのに、シシィ、逃げられず! コワイコワイ(あたしだったら嬉しくて抱きつきそうですけど)。
閣下が怖がっているようなシシィを見て、ぱっと手を離した後のシシィ。冷たい!って顔でしたね。


追いかけよう~♪と悦に入って歌い上げる閣下、シシィの心には届いてない模様。愛とか言いながら、勝手に好きになって追いかける宣言とは、ストーカーの誓い。


歌は若干のストーカーテイストを含むものの、一応愛の告白的な歌詞。だが、今年の閣下はひと味違う~っ


心が震えるとか言いつつ、少女に恋しちゃったかものしれない、その俺に震えるぜって感じだよ。
まさに、俺様、トート様。簡単に人間の娘に骨抜きにされちゃねぇ~ふふふ。たまにはこういうこともありだなって、そんな自分自身を面白く観察してそう。


コレっていう意思が強く現われてない祐トート、いい!いい!


■魂を返す。


右手に乗っけてたシシィの魂、そっと彼女の体に戻すトート閣下。最後にちょっとひらひらと動かして、抜かりなく送り返したようです。


舞台から去っていく歩き方も、威風堂々の歩き方(肩をゆったり揺らすような)で見せ付けるようなものではなくて、さっと歩きました。とはいえ、非常に美しい歩き方でありましたが。





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