5/12 マチネ@帝国劇場 1階A席
エリザベート/瀬奈じゅん トート/山口祐一郎 フランツ・ヨーゼフ/石川禅
ゾフィー/杜けあき ルドルフ/大野拓朗 少年ルドルフ/加藤清史郎
ルドヴィカ/春風ひとみ マックス/今井清隆 エルマー/岸祐二
ルキーニ/高嶋政宏
X列にいたのに・・・・閣下のまぶしさに、目がひりひりしたわー。暗いのにね、まぶしいなんて!
まぶしくて、ほとんどオペラグラスは使えないほどであった。はひー。
毎回のことだけど、
<あたし、シシィには共感できないっていうか、むしろ苦手だし、物語はどうでもいいから、祐一郎さんだけ見る!>とか吹いてたくせに、
チャーラー♪と音楽が鳴ると、すっかりハプスブルグ家の滅亡を食入るように見てしまうのだった。クンツェ&リーヴァイめー、恐ろしい才能だ。
■ルキーニ、変えたのか。
年を経るごとに<芝居がかって・ねちっこく>なっていた高嶋ルキーニが、ここに来てスッと変えてきたとは。うーむ、新鮮な気持ちがします。
狂言廻し役らしく、ハプスブルグ家の物語から半歩下がったところに立っていました。これまでは、同じところに立ってた印象だったので、これだけでもかなりの変化に思えた。
さらに、歌い方もシンプル方向&セリフっぽく語る部分も多い。より演技が生身のリアルなものに。
おおー。
何だか、ルキーニにはルキーニの苦悩があるんだなぁ、などと考えてしまう。記号っぽく捉えていたルキーニが、ひとりの人間に感じたのでした。
いい出だしだ。
■キーヨが!キーヨが踊ってるぅ
そうだった、キーヨがパパなんだったわ(はあと)。祐一郎閣下より先に私のハートを打ち抜いた方、それが今井清隆さんでした。ステキだったぁ
レミで野獣のようにいすを振り回してるのばっかり見てたから、忘れてたけど。『パイレートクィーン』でも結婚式ダンスしてたっけ。あれもステキだったもんねえ
東宝版での面白い死者の振る舞いなんですよね? いわばゾンビダンス? を、素晴らしくキレのある動きで魅せてくれました。
■大野ルド&清史郎少年ルド
初見のお二人。このときは、大野ルドがヘナヘナ君とはあまり思わなかった。それなりに歌えるかも?と思ってました。・・・間違ってた。
清史郎くんは、レミでは見てないものの、過去の映像から比べると非常に声がしっかりと出ているー。いいわいいわ。
でも、小柄ねー。夜はぐうぐう寝たほうがいいのよー。
(あ、私、夜7時から朝7時まで寝てたが、背はちっとも伸びなかったんだった)
ルキーニが肩に乗せて、それから降ろしてちびルドを守ってる感じの姿が好き。いいね。
■黄泉の帝王、トート閣下!
トート閣下!
思わず、顔を下に向け手をかざす死者たち。ああ、わかるわー。私も同じ気持ちだもの。近づきたい、でも存在が大きすぎる!よね。
サーっと閣下が手を動かすと、死者の役者さんたちの衣装の衣擦れの音がしたりして、たまらない。
キャフーン!
ウィッグがステキなことになってるよね!(ここでオペラグラスの出番)
おー、トップが短めでふわふわ立ち上がってる。サイドは地肌に近いほうはダークカラーになっていて、きゅっと後ろ側にあげているのか。しかも、顔周りの髪も短くなっている。で、後ろはツヤツヤのゆるいウェーブのブロンド。
うらやましいくらいの美髪。
これはいいウィッグになさった。とてもすっきり見える。ますます男前だ。
見た目がすっきりしたし、閣下がどちらを向いていてもお顔が見えやすいわーん。ありがとう、ヘア担当さま。
と、ニューヘアスタイルに見とれつつ、オペラで覗いた祐一郎閣下のお顔も、これまた非常にカッコ良くて、ウキーッっとなる。
カテコ映像でも見れましたように、ダークカラーのシャドウがしっかり入れてあって、目ヂカラ閣下でした。もちろん唇はつややか~♪
青いシャドウの閣下より、このメイクのほうが好きだわー。妖かし系じゃなくて、いい男だぁ
それに、棺のシシィをご開帳するところでも、何だか動きがスススーっと。あまりもったいぶらないのね。うーん、ますますいい感じだ。
このオープニングのシーンで、今年のエリザが<新生エリザ>と言うくらいの新鮮さを放っているわ、と確信したのでした。
すごいね、台本同じなのに・・・・ ルキーニとトート閣下の二人で、かなり印象を変えてくれました。いわば、再演する中でついていた、膜のようなものが取り去られたといった感じです。
ブラボー!
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