2010/02/10

『蜘蛛女のキス』2/5-1 キテヨカッター!

@東京芸術劇場(中ホール) 18:30開演



モリーナ:石井一孝 蜘蛛女/オーロラ:金志賀
ヴァレンティン:浦井健治



もっと、ショウ的要素が強いのかと思ってました。



が、オーロラのきらびやかなシーンも、すぐ隣では最悪の状況にいる二人の現実がまぎれもなく存在し続けてました。オーロラの部分が別個のものみたいになってないかしらと心配してたんですが、全く杞憂でしたね。もっと舞台づくりにかかわった皆さんが、深く物語を表現されててお恥ずかしい限りです。



刑務所の二人の世界も、オーロラ/蜘蛛女の世界も、同じ重さで二人の人生にかかわってくる展開、面白いです。



で、言っちゃいますけど! あ、石投げないでね・・・



私にはヴァレンティン役の浦井くんが《私にとっては、レオナルド・ディカプリオ!》でしたーっ



似てるなぁと思ったんですが、ほかの方からの賛同は求めませんから・・・怒らないで!
私には、ですもの。ワルぶって純なとこ、でも、冷静なところや現実的なとこ。目と眉が寄るところ。背中とか腕の感じ。


むふふふ。


とにかく浦井くんが男らしくて、小汚くてカッコ良かったのーっ きゃーっ


■石井さん・・・モリーナの優しさと強さ。他人とは思えぬ妄想パワー。




はじめは、夢の世界に逃げてるだけのゲイの哀しい囚人に見えるんですが、ヴァレンティンを介抱するあたりから、それがモリーナの世界、モリーナの生きる世界なんだなぁと受け入れられてきます。


くねくねしてるのに、どこかサバサバした雰囲気もあって、浅いような、深いような、モリーナがどういう人なのか広がりがあって不思議。後半は、もう完璧にママ状態でねー。


2幕の大波小波~はほんの少しのお遊びなんですよね? いやんカワイイ。


水かけっこしてるごっこ! あれは最初わからなかったんデス。目の前にヴァレンティンがいるのに、想像のヴァレンティンと水をかけっこしてるだなんて、どんだけ妄想中毒? ご存知のように、私もあまり現実をみない子なので、とても他人とは思えません。


2階の、上手のZ席前列。


この席、椅子に普通に座ると舞台中央を斜めに走る転落防止のバーが、絶妙な位置に被ります。だから安いのねー。結論から言えば、これはS席でも満足なものだったので、リピーター向きかも。


で、後ろの席の方に・・・ちょっと聞いてみたんですよ。10センチくらい前に私が動いたら見えなくなりますか?って(そうすると、二人のベッドと、舞台中央が見える位置になるのです)
それでも後ろの方は私は邪魔にならず舞台が見えてますよって言ってくださったので、ありがたく少し前に出て見せてもらいました。


あ、でもZ席で困ってしまった方。後ろの方と相談してから動いてみてくださいね・・・たまたまものすごく心の広い方だったのかもしれませんし。


0 件のコメント:

コメントを投稿