2014/06/13

『レディ・ベス』5/17-18 4 しょうじきにいっていい(ルナール閣下)の声がすき

女声メインの楽曲で、男声は支える低い音域がほとんどだそうですね。そういわれてみれば、祐一郎のスコーンと明るく抜けていくいい高音は聴いてないように思う。

男声の掛け合いが何より大好きなので、声の深みという点では物足りなさもあるのだが、そこを補ってくれているのがメアリ女王のパート。
悪魔と踊らないで~♪ 何よりも先に覚えましたね。って、舞台で歌ってるそばから耳について離れない。 ギュイーンとロックな音もいいし、ベスが気高く美しくな音楽メインなので、いい対比になってます。

声が低い方のほうが、声での対比はうまく出るので、未来メアリは適役です。吉沢メアリも、どわーっと声はでますが低音の響き方が、比べてしまうと一歩下がる。ただし、吉沢メアリの良いところは、小柄な体からこんな声が!という見た目もあいまって、並々ならぬベスへの憎しみ(実母を取られた恨み)がぴりぴり伝わる点ですね。
未来メアリ、けっこう可愛らしさが残るのです。ベスをカトリックに改宗させる、というのも本気でそう思ってるんだろうなぁ

そして、アスカム先生の以外の男声といえば、まずはガーディナー司教&ルナール閣下。

アスカム以外の男性たちは、けっこうお楽しみパートにもなってます。フェリペ然り。

権力の世界に生きる司教たちの絡みが、分かりやすくテンポ良くて楽しみました。司教さま、いつもルナールに袖にされて。ふふふ。

正直にいっていい?って言うルナール圭吾さんがカッコよすぎで、ブロマイド写真売ってくれ!
椅子に座り、足をがばっと開き、真正面を見据えて仏頂面で話す。徐々に盛り上がって、暴れだす! いいわー、いいわー(パラダーイス♪)

司教さまが惚れちゃうのも無理ないわー。

圭吾さんといえば、フェリペ王子が遊んでるところに入ってくるとこの、足捌きが最高でっす。タンゴ踊れるんですものね・・・ああ、見たい。圭吾さんの華麗なステップをもっともっと。
いやー、エリザのキャストが大いに気になりますが、圭吾さん入れたいわ。新しいトート像をつくってくれそうです。トートダンサーもビックリのダンスでシシィを誘惑。
しかしシシィよりルドルフのほうが好きな閣下だろう。ああ、見たい。

脱線しました。
禅さん司教さま、心の臓が悪い前フリが増えてわかりやすくなってます。ベスに恨みはないけれど、カトリックと英国が仲良くなるように、と職務に邁進です。舞台上では出てこないけれど、自分の住まいには美少年とかいるんかな・・・など考えちゃう。いるんだろう。
何となく、美少年たちに対して甲斐性なしっぽいヒドイ奴な雰囲気がただよいます。禅さんは優しげなのに、不思議だ。ルナールのほうが実務家って感じなのですが、どうしてかしらね。禅さんの役が面白味ついた演出だからか。

最後は、フェリペ王子。
私の好みはやはり古川フェリペですけれど、平方フェリペも落ち着いて舞台に立ってました。
平方くんは、ちょっと崩した感じの王子なのね。
古川くんは、歌もクールにすかしてくれてて、平方くんは案外なかは熱いのねっていう歌いっぷり。どっちもかぼちゃパンツすらも着こなしてるので、好みの問題になるかなーっと。

メアリとの結婚式での表情などを見ていると、両フェリペともに王子として何をすべきか(スペインのために)を真面目に考えているように見えます。4月に見たときは、あまりはっきり感じられなかったのですけれど。私の理解が進んだからか?
遊び人風だったり女好きだったりは外面だけであって、彼も帝王学というものを学んだ王子なんだと思う。というのが見えて、良い演技でした。
というわけで、ベスを庇ったのもベスが可愛いからとかじゃなくて、それがイギリスのためにならないし、つまりスペインのためにならないからだ。輝く笑顔でコーティングしてるけど、偉いぞ、フェリペ。

ついでに、ベスとも仲良くなりたいなっていうもの本心のようですが。ふふ、フラれました。

前にも書いてますが、ベスの賢さを見せてくれるエピソードでひとつ山場があれば、レディ・ベスの物語としてはいいと思うのよ。
なので、そこあたり改定入れてほしいなぁ かしこいベス・・・って観客にも分かるように。

9月の名古屋のチケット取れたので、それまでしばしのお別れ。
これから観にいく皆さま、東京でこなれたのできっとスムーズな上演になると思います。お楽しみにー。

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