■めぐたんマダム。こわい。
ぽつりと呟いても怖い「自分が誰なのかもわからないんだから」ひいいい。
(特に、初見日はクールすぎる言い回しで青ざめた。3日目は少し憐れんでいる感じ。日によってちがったのかな)
ここにいなーーいーー! とドスの効いた声でぶちかますマダム。メイクも無表情を引き立たせるシックな・・・色味のないものになっていて、手元で編み続ける赤い何かが彼女のたぎる復讐心をひたすら集約しているかのようです。
思いつめて苦しそう、自由にしてあげたいー。
どこまでだ、と夫に言われて泣き喚くマダム。きっと理性では分かっているのに、どうしても心が押さえられないのね。
これまた演じる役者には、エネルギーが要るわ。
ドファルジュに向って、まだなの?って言ってからの、ついにドファルジュが立ち上がった場面。ぐいぐい力がみなぎってくるマダム。少し楽しそうで怖い。
ここまでになるほど、貴族たちの行いが酷すぎたのですね。
マダムの怒りや憎しみって、<民衆>を代表している。ドファルジュが、社会の公正さとかに目を向けているのに比べると、マダムのほうは非常に感情的で、夫婦の絆を強く感じる二人だけれど、対照的でもありました。
世の中を動かしてしまうエネルギーは、こうした負の感情が原動力になるのだろうが、「どこかでやめなくては」いけないのです。
復讐だけでは、良い世界へつながらない。
実は、いま読んでいる本が、フランス革命時の各階級同士の関係について分かりやすく書いてあって、いちいち成程!と頷いてます。
若い人向けに書いてあるので、読みやすい。私が学校で選択したのは日本史ばかりだったので、フランス革命・1789年、という年号しか知らず。
何がどうなってナポレオン戴冠まで続くのかがさっぱりだったんですが、これが軸になってくれそう。
情報量は少ないけれど、歴史の流れは大きく把握できます。
お勧め資料ですー。
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