2013/09/01

『二都物語』8/23-25マチネ-3 よしおー

遠征組ということもあって、私の遠征日程は祐一郎中心に回っています。だからけっこうな間、演じている芳雄くんを見ていなかった。
「三銃士」以来なのだけど、あれは若者の役だったこともあって、カッコイイよりは可愛い感じですし。

いやーーーー。

もーーーーー。

かっこいいね。

正統派、王子様、主役似合う。コートの裾はらりで、気絶しそうだったわ。

高音がさ、ずーっと芳雄くんは高音部分はあまり良くなかった。が、もう全く心配ご無用!
美しく、無理なく、すうっと広がって高まる。

私の想像より、早かったです。ここまで達するのが。

帝劇の(東宝ミュージカルの?)看板背負ってるだけあるわ。まだ背負ってる演目、何も見てないけどさ、今度からは芳雄主演も見逃せないね。どうしよう。忙しすぎる・・・(白目)

■多くを語らないのに、納得できる背景。
不思議でした。カートンがここまで人生なげやりな理由は分からないのに、すでにそういう人物であることが納得できる。
飲んだくれの役だけど、仕事は案外きちんとするところに生来の真面目さが伺えます。繊細な心を守るために、アルコールやだらしない格好といったものを鎧にして自分自身をやっと守っているのでしょう。

酔っ払いの役って、ふらふらしててスタミナ使いそうです。置き針で頑張る芳雄・・・(涙でるよ)

ルーシーに出会い、ダーニーに出会い、二人の結婚を見守り、子供を可愛がり。

演出と音楽の繊細さも加わって、その度ごとのシドニーの気持ちが触れられそうなくらいに見事に演じてくれました。

・きれいなお人形さんといいながら、証言台できりりとチャールズをかばった姿に心動かされたとか。チラっと見てましたよね、いやー、細かい。椅子で転がるとか、なんて可愛いヤツ。

・酒屋でルーシーのことを茶化してダーニーに憤慨されたとか。
ここね!このときの歌とかもう、あああ、そんなに後悔するくらい繊細なんだ!と驚きました。そして二人の対比が良かった。
素直になれないほうと、まっすぐに生きていくほうと。こういう風にまっすぐに生きる人生があったかもしれない、でももう成れないんだ、自嘲しつつ憧れつつ。泣くわ。

・スカーフのくだりも、ルーシーに下心がないのが余計に苦しい。この時点で、ルーシーがどう二人を思っていたのか分からないけれど、結果としてダーニーを選んだ時においては、シドニーは友人認定してた気がします。ルーシーはそういう子かなぁと。

太っていただきたいの、って親心に近い。これをつけているあなたは自分を大事にする人だから、いやみなく言えるルーシーが素敵な場面でした。
君の幸せのためならこの身を・・・(的なセリフ。正確ではないけど) が、のちのちあのような結果になるとは誰が予測できるでしょう。ううう。

だからこの愛情のこもったスカーフを身代わりになるときに、ダーニーに掛けたのが僕の全てを、という覚悟が分かります。ダーニーに託す、という意思で結んだのでしょう。

つづく。

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