2012/08/07

『アイーダ』8/3マチネ-1 福井ラダメスだった

アイーダ/朴慶弥 ラダメス:福井晶一 アムネリス/光川愛
メレブ/有賀光一 ゾーザー/飯野おさみ アモナスロ/高林幸兵
ファラオ/石原義文 ネヘブカ/桜野あら



直前に組み込んだ観劇、ぎりぎりのタイミングだったのだけど、エアアジアの遅延があったため、開演20分ほど遅れて到着。
(アイーダが奴隷として連れて来られ、鉱山行きをラダメスが阻止したあたりからの観劇)



■どなたが出るともチェックせず、アイーダが好きだからと行ってみたら、福井ラダメスだった。



席について、ゾーザーの隣に立つ福井さんを観た瞬間、キャーーー!!っと頭に血が上りました。うぎゃー、どうしようっ
いや、ただ観ればいいんだって・・・。あ、観劇後に、福井さんの四季退団(らしいね)の件を友人から知らされ、知らなかったので、またも衝撃。観劇予定に押し込んでよかったぁ・・・ 寂しいが、今後の活躍も楽しみ



福井さんの声って、個性派でもなく超美声でもなく、でもトータルで惹きつけられます。不思議。男っぽくて、女性には優しそうで(これは役のせいかも。マンカストラップ、トニー、ムファサ役など) あれだ、結婚するならこんな人っていう声だな。頼りになる男の声だ。裏切らない男の声だよ。



全編通して、非常に愛への欲求があふれ、アイーダへの愛を少しも隠さないまっすぐなラダメスでした。
それなりに将軍としての駆け引きもしているのだろうに、アイーダの前では何も隠せないのであった。ああー、こんな人に愛されたいわぁ、と思うようなラダメスだよー。



阿久津さんは青年っぽさが残ってたけど、福井ラダメスは大人の色気と心の奥のピュアさがチラ見えするという、何だかもう、たまらん!キュン。





■アイーダの体をまさぐる福井さんの手を見ながら、やっぱりアイーダが好き・・・と思う。


はー。熱い抱擁に私の心も燃えます。キャー!(ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イ!) けっこう、がっしとアイーダをまさぐっていたわ。そうかそうか。


1幕の、一夜を過ごした後の二人の感じも良かったんですよねぇ お互いを受け止めたのだなぁと思わせる充実の・・・お二人の様子が。


聞こえだぞ、もう一度いってくれ> ひゃー、命令されたーい。命令されなくても言うけど・・・
アイーダが、<愛しているわ>っていうのを聞いて、嬉しくて命令しちゃうラダメス。か、かわいい。全身から嬉しさが溢れているんですけど。


そうかー、福井さんは誠実さに加えて男の純情を表現するのも合っているんだなー。


あっと、確かお守りをアイーダにかけてあげるとこも、切羽つまってて堪えてるところがたまらなく良かったのだった。


つまりは、全部良かったとしかいいようがないの。マンカストラップで見たときは、素敵とは思ったものの、典型的なリーダー役の俳優さんだなとしか思わなかったのにー。案外、タガーもカッコよく演じたのだろうなぁ・・・観たかった。


星のさだめ♪
2幕で互いを求めながら、愛を伝え合いながら、立場と状況がままならないことを深く痛感し、別離を受け入れる二人。なんてツライのか、しかしまた、なんてテンション上がるシーンなんでしょ。


湿っぽくならないのがいいところじゃないかと思ってますが、どうかしら。


シンプルな衣装と舞台装置の中央で、熱いデュエットが盛り上がり、二人にスポットライトが当たっている。上手くないと、ひどいことになるシーンですが、福井&朴のお二人は、熱のこもった歌で魅せてくれました。


迫力ある合唱が若干少ないのが不満なんですが(ローブのダンスくらいか でも、大合唱してるときって、ダンスしてたりするので、ダンスメインになっている)
メインの3名が良いと、バチバチっと嵌って吞み込まれる。


三角関係だけれど、アムネリスも凜としていて気高い王女だし、愛のために死んだっていうより、状況的に死刑を受け入れることになってしまうラストへの流れも、納得できるのです。(自己犠牲って辛すぎる展開で、ほんとツライ)


アイーダの声のレベルも好きだし(女性で低音がきれいに響いて、パワフルな声質が似合う。キャラ的にも自立した女性で気持ちいい)、いいわー。


迷いつつ♪(と、リプライズ)
2大ビッグソング、先にラダメス、後半にアイーダが同じ曲を少し違う立場から歌ってます。
ラダメスは、自分はアイーダとともに生きたい、と決意。アイーダは、ラダメスとともに生きられないけれど、それを押し殺し、どうすれば自分の責務を果たせるのか、と決意。


それぞれ、こうあるべき、という世間体と闘っているのですよね。離れていても、この愛はきっと本物だって信じているまっすぐさに胸打たれるわ。


はぁ・・・ なんか、ちっとも観劇メモになってないや。



今回のアイーダは、とにかく福井さん祭と化しました。
ライオンキングの2011年盤まで探しに行く勢い(北海道で、ムファサ役で戻ることはあるでしょうか? しかしもう残席は残りすくないので、CDで我慢するー)


ふわふわとした気持ちで劇場を後にし、福井さんファンの方に観てきましたよってメールしたら、その方も一緒に観てたとのお返事。おお、福井さんのため突発してた模様。愛されてるわね。





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