2013/05/06

『効率学のススメ』4/20昼 さらりと見せる。

翌日の公演が出演者が来ないことでキャンセル。というニュースになり、いつもは私が何を見たかをたずねないひとからも、コレだよね?と声かけられました。



これだけを観にいったわけじゃなかったけど、もし自分の持ってるチケットの日だったらがっくりでしたね。安否不明の一報を聞いたときは、無事を祈りましたが、お寝坊さんなだけだったとのこと。



@新国立劇場 小ホール(2階席)



作:アラン・ハリス、演出:ジョン・E/マグラー



豊原功補、宮本裕子、田島優成、渋谷はるか、田島令子、中嶋しゅう



第一の目的は、豊原功補を見ることでした。その点では非常に満足です。大きくて、身が厚くて、ダサ眼鏡かけて、なかなか良かったのでした。

 新国立劇場2012/2013シーズン演劇公演の柱となるシリーズ「With -つながる演劇-」。英国ウェールズ、韓国、ドイツの演劇人とともに普遍的なテーマを探り、創り上げる新作を、3か月連続で上演します。
 その第一弾となる今回は、2010年3月に開場した、世界で最も新しい国立劇場、ナショナル・シアター・ウェールズの初代芸術監督ジョン・E・マグラーに演出を依頼。同劇場のこけら落とし公演を手がけた、ウェールズ出身の新進劇作家アラン・ハリスが新作を書き下ろします。



製薬会社の研究室を舞台に、企業人・社会人にとって生きることの意義、人生の本質や豊かさをテーマに、現代を多角的な視点で描き出す世界初演作品です。「効率性の追求」や「合理化」の先には何があるのか、現代日本にとっても重要な問いに、日本に初めて登場する二人が鋭くスタイリッシュに迫ります。
(新国立劇場 公式サイトより)

舞台セットは、中央に舞台を置いて、周囲にぐるり客席。2階席の壁に、映像を投影して、セリフを補完したり、舞台上で書いているらしい事業内容を映したりと、目線が各方面に移動する演出でした。
冒頭では、豊原さんが効率を求めた父との思い出を、天井から吊るされた状態で熱く語りはじめます。



効率的に事業がすすんでいるかどうかをチェックしにくるアナリスト=ケンが、豊原さん。もっと冷血人間として描くのかと思っていたのですが、むしろ効率を求める熱き心を秘めた・・・タイプでした。



でも、恋愛とか人間関係のいろいろを、効率面からしか見ないので、ぽいっと脇において生きているひとです。



製薬会社のあるチームの仕事の流れを書き出していく作業のなかで、研究員同士の人間関係や、研究のリーダーとケン、会社の上司と部下、などの人間関係があぶりだされてきます。



結果的に、もっとも効率的なのは非効率(セリフ不正確ですけど)に、自由に研究することだ、という結論を出すケンなのだった。
リーダーのイフィー(宮本)と、最後はデートの約束などしちゃって、数字では見えない人生の豊かさを知ったケンでもあったー。



落ち着いていて、じっくり的確に状況を見ようとしているケンですが、時折研究員たちからギャースカわめかれて、じっと聞くシーンがあります。そんなときのやや困った表情の豊原さん、いい。
ウラオモテはなさそうだが、このひとこれが本心なのかな?が掴みきれない感じ。



翌日、ものすごく脚光を浴びた田島くんはチャラくて若い研究員を演じており、特に悪い点はなかったです。チャラっとしてるけど、いい子っぽい雰囲気でした。がんばれ、苦い経験だが、名前が売れた。



田島令子と中嶋しゅう、夫婦の役です。田島さんが美しくて、可愛らしさもあって、いい俳優さんだと再認識でした。



渋谷さん、うーん、歩き方がもっさりだったのが惜しいと。声もアニメ声っぽかったので、相乗効果ですっきり見えなくて残念。常にいらいらして怒っている役だったので、致し方ないのかもですが。



宮本祐子さん。帰宅して気づきました。マグダの方・・・! 同姓同名かと思っていましたが、TdVでマグダ役された方でした。あらま。とてもキレイな方で見とれてました。前出の渋谷さんより背は低いのに、スタイルが良くてすっきり。やはり鍛えると美しい。



さらっとしたセリフのやり取りが多く、クライマックスもあるにはあるが、謎解きは重要事項ではなく。
ケンが効率だけじゃないよってことに、気づくプロセスが描かれていました。



たまには、演劇もいいね。



※ところで、豊原さーん(はあと)な客席なのかと思っていったらば、男女ともにシニアな客席でした。私(アラフォー)ですら、若い・・・と思うくらい。地味だから? 私には、きゃー豊原さん!だったので、意外な展開でした。



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