2012/01/06

『TDV』-7 キラキラ!キラキラ!

永遠、それは死にたくなるほど退屈~♪ 

ヴァンパイアさんたちがど迫力の声とダンスで脅かしていった後、はっと気づくと静かになった墓地に静かに歩む男あり。
再々演なので、スレた私は「はっと気づくと」、は無くなったのですが、まぁそういう演出となっていますー 実際にはじーっと暗い舞台奥にぎらぎらした視線を送っている

■また若返っていた・・・爽やか旋風。
私だけだったのかしら? エロジジイ(失礼!)の欠片も見当たらない出だしだわ。愛に迷う子羊ちゃんみたいに繊細でピュアな歌声。

光無き夜が来た この静寂
見えるものはひとり、私の苦悩のかげだけ・・・・♪


ここがとっても良くなってた!(とメモあり) この後もすべてよかったんだけど、重々しくなかったのですよね。<いかにもヴァンパイアな雰囲気>を出そうとか、そんなレベルの低いことはなさいません。
力まず、すーっと出てくるふんわりとした声でした。ああ、もいっっかい聞きたい・・・
大勢のヴァンパイアたちが叫んでいる後ろで、己の在り様を考える伯爵さま。蔵書も文系哲学っぽいのが多かったので、哲学好きに違いない。

キラキラキラキラー★ オケの音・・・ウインドチャイムか。キラキラキラー★

伯爵さまの思い出コーナー!

ここからの少年のようなキラリン度はTDVクロロック伯爵さま史上最高でした。すごいな、祐一郎。

って、大きなオトナが少年のようって、子どもっぽいとかじゃないんだよ、そのときの気持ちを思い出したら、胸が高鳴ってしまった、ということなのです。

初演では、ここは基本苦悩でつらいモードで演じてたと思います。今回は、苦悩しつつキラキラしつつ、です。キラキラしつつ、苦悩かな。

この両面が混在したところが伯爵さまの魅力・・・ たまにしおらしくされると、アタシが守ってあげる!って思っちゃうでしょ? それが危ないよー。骨抜きにされちゃうんだよー。

祐一郎さんは(さん付け・・・?)、天からの授かりもの=美しい声、舞台栄えする体とお顔、を具えておられるわけですが、こうやって見ていると、それに少しも甘んじることなく(甘んじてたら、ここまでの人にはなれなかったでしょう)努力を続けていることが分かります。

それが分かるから、ああもう、たまらん、と思っちゃうんだぁ すてきすてき。

進化していくから、また次も次も!って思えるのですよねー。その年、その日にしか出来ないことをきちんと表現してくれる。すごく器用なタイプじゃなさそう(不器用にも見えないが、器用貧乏ではないと確信がある)だけど、ちゃんと進化してくる・・・

だってさ、エリザで連獅子並みに踊る日が来るなんて思ってなかったし、とりゃーっと御者席に乗る姿も想像してなかったんだもの。でも出来る子なの、祐一郎は!

・・・は、話がズレてきたので続きはまた。

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