2012/01/03

『TDV』-6 諦めるがいい~♪

2幕は1幕以上にスピーディで展開がめまぐるしく、楽しみがぎゅうぎゅうに詰まっていて、ジェットコースターのよう。とくに、教授&アルフの城探索のラストのここから、フィナーレまでも素敵祐一郎さんを見るのに忙しくて大変。


オリジナル盤には Sie irren, Professor! 東宝はどうして「ワルツ」。


ヘルベルトとアルフレートの壮絶駆けっこが終わり、役者も客も息が上がりきったところ。


笑ってほしいのかというコウモリ号に再び乗務。すちゃーっとすっきりした顔で飛び出てきて、素晴らしい存在感で劇場内をピシッと収める祐一郎。


すごいよー、感嘆。まさに仰ぎ見てしまうんですが。
私が見た4公演では、いずれも表情が引き締まってました。初演のときかな、たまに笑った顔で登場したこともあったんですけど、今回は全てシャキっとしてましたね。他の回はどうだったでしょうか。


袖でやり取りを聞いてて、しかもクレーンコウモリで登場するという爆笑モノにもかかわらず、出たー! うわあ! なんだよねぇ

一声目 プロフェッサー!どこかへおいでか? 諦めたほうがいい・・・(ふふふ)
ここから出たものは居ない 覚悟されるがいい!(大満足顔)


戻ってきて、初演年のCDを聴いて感じたのは、2011年の伯爵さまは余裕たっぷり!ってことです。

ここのやり取りも、念じてコワイ感じにしようというのではなく、例えるなら人間とアリってくらいの差があるから、おやおや逃げようと?と声かけたって程度に見えます。
・・・にしては、コウモリ号がやや大変そうではありますが、これは演出上の都合であって、伯爵さまの心持ちはこんな程度じゃないかと。

なので、剥製にされてね・・・!という教授の挑戦的な言葉も、ふはははは・・・と面白がってくれてます。

アルフレート、お前が望む全てはここにある
誘惑するのかっ
するまでもない、彼はもう、私のもの!

まずは、目線をアルフレートに。
とくに浦井アルフが催眠状態のように塔の上でぐらぐらとしてました。山崎アルフは頭が!って感じで。

はっと気づく教授。ここの教授の庇う動きが泣かせるー。さっきまでの100年早いよ!の言い合いがあるので、余計に師弟愛を見ちゃう。

気に入っているのが、オケのドラムの音。アルフレート、と言い出す前から鳴り始めてて、目には見えない伯爵さまの誘惑度の強さが伺えるような音。ズドズドズドズドズド!

で、もうひとつはもちろんセリフです、うふっ 彼はもう私のもの! って、言われたいセリフ・・・ 言われる前からアナタのモノ♪だけど、言われてみたいわん。

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