2011/07/23

「美輪明宏 音楽会~愛」・・・紫の人。

ついに美輪サマの音楽会に行ってまいりました。一度は、と思っていたのですが、友人が声を掛けてくれてよかったー。ありがとうっ



2階席からでしたが、十分に存在感を感じられ、吸い取られつつ、与えられたような。感想も紫色にしちゃおうかと思うくらいに、いまの私は紫のもやに包まれている気分です。おほほ。



ロビーから、白檀ベースの芳しきお香の香りが! フンガフンガと嗅ぎまくる私。いい香り・・・これだけで、非日常の世界へいざなわれて行きましたねー。すてき。



歌に関するコト(関係ないことも)お話しつつ、歌う。で、また語る。の前半。後半は、シャンソンをわりと続けてお歌いに。



恋人を殺しちゃった人の歌、恋人が新しく若い恋人をつくって船に乗って去るのを見つめる女の歌、不倫の歌、年老いた女が昔のきらびやかなカフェを思って歌う歌、などなどなど。



しばらく社会風刺的な歌をよく歌ってたそうですが、今回は情緒的でロマンチックなものを、ということでした。だから、ヨイトマケの歌はなかったのでした。残念。
その割りには、情念系にも聴こえる歌もあって、すごいわーすごいわー。



歌の質そのものは、まぁどうなのか・・・ふるふると震える歌い方が疲れるので、そんなに良いなぁとは思わないのだけど、小芝居つきの熱演歌唱がとてもひきこまれます。



年齢的なこともあって、音程がばらつく(それって美輪サマの持ち味?)し、カツゼツがいまいちで歌詞が聴き取れないことも。
それから、音響面でも、激しく声を出すと、ビビーっと音が反響しまくって耳が痛くなりました。1階席の友人も痛かったようなので、これはどうにかして欲しかった点です。ものすごくマイクを離して歌ってても、ばっちり拾ってたので、そこに激しい調子が入ると、ビーン!でした。


帝劇の2階の奥でも、ビビーンとなりますけどね・・・はー。


舞台のセット、背景は布をつるしたものだったのですが、照明との組み合わせが見事で美しかったです。いろんな情景が表現されてました。
最後には日輪か曼荼羅かと思うようなステキ金色の模様が浮かび上がり、スモークの海のなかに立つ美輪サマが、天人かもしれんと思うくらい。
ちなみに、スモーク大盛りだったので、前列のお客様が凍えてしまい、天人になるんじゃないかと思われました。


そのラストは、愛の賛歌。日本での歌詞は原曲の歌詞と違うっていうのは、美輪サマが方々で語っておられるので知ってたものの、振りつきで天が落ちても、地面が割れても、人に笑われても、というのを聴いていると、・・・とても結婚式では歌えません。
死後もあなたと一緒、死も怖くない、と歌う愛の歌、強かった。


衣装もきらきら。
前半は乳白色(オパールみたいな色)のドレス。後半は、黒×濃いピンクの組み合わせのドレス。特に後半は、女王様のような佇まい。貫禄と美しさ。


立っている姿も、ポーズが決まっててきれいでした。どうやったらあんな風になれるのか・・・(なりたいのか、私・・・ どうかな)


登場しただけで、出たーっとテンションが上がる存在。たまにこういう方を拝見すると元気もりもりになります。楽しかったでっす。
いきおいで『黒蜥蜴』見たいなと思ったら、DVD化されてないんですってね・・・なんと。



0 件のコメント:

コメントを投稿