2011/07/10

『レ・ミゼラブル』6/5-1 スペシャルなキャスト

6/5 夜公演。



バルジャン/今井清隆 ジャベール/鹿賀丈史 
エポニーヌ/島田歌穂 ファンテーヌ/岩崎宏美 コゼット/神田沙也加
マリウス/石川禅 テナルディエ/齊藤晴彦 テナ妻/鳳蘭
アンジョルラス/岡幸二郎 司教/林アキラ
リトルコゼット/飛鳥井里桜 リトルエポニーヌ/蒲生彩華 ガブローシュ/小宮明日翔



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前日の別所バルジャンが濃いなぁと思っていたのが、ぶっとんだ鹿賀ジャベの濃さ。濃いのですが、こってりともまた違う・・・密度が濃いというのでしょうか。存在感の濃さでしょうか。
帽子を目深に被った冒頭の仮釈放場面から、惹きつけます。



そして、怖かったー。暴力的でコワイとかじゃないんですが、追いかけてくる姿の迫力が! たたき上げな感じもありつつ、規則をきっちり守る潔癖な感じもあって、全身から警部殿の気合が出てました。中はマグマのように燃えているだろうに、外はひんやり。


鹿賀さんといえば、歌い方にもクセが強いという印象ですが、この日はそれも気にならない展開。それよりも、ジャベールとしての存在感が強かったのでした。すごいね。相手役との駆け引きもさすがのやり取りで、この日に居合わせて良かったぁとしみじみ感謝したのでした。


でもって、全然、年齢を感じさせません。驚異的・・・今年、還暦なんですよね。
スペシャルキャストというと、現役世代よりも年が上、という色眼鏡を掛けてしまっていた自分を恥じました。ごめんなさいです。素直に、カッコ良かったのー。
きびきびとした姿、張りのある声、劇場内の視線を独り占めなパワー、素晴らしいわ。


キーヨバルジャンも、強い。
別所バルジャンよりも、世慣れているキーヨバル。ファンテーヌを優しくぎゅっと抱きしめてあげてて、大きさを感じます。
ジャベールとの対決では、体格でも、気合でも引けを取らない存在感でした。温かみのある声もますます響いてます。
キーヨ、どんどん深まってるわ! 


バルジャンらしい雰囲気となると、私が見た(吉原バル以外の)3人のバルジャンのなかでは、一番バランスが良いのかも。祐一郎さんは、おじいちゃんになってからが秀逸でっす。
野獣さもほどほどだし、市長になれば品格も出て、歌は安定しています。いいじゃないかー。



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